ホワイトハウス「大統領はパーキンソン病の治療受けていない」

アメリカのバイデン大統領の年齢に対する不安が広がる中、ホワイトハウスは8日、メディアの報道で臆測を呼んだパーキンソン病について、バイデン大統領は健康診断の際に所見はなく、治療も受けていないと説明しました。

アメリカのバイデン大統領が、6月に行われたテレビ討論会で安定さを欠き、年齢に対する不安が広がる中、アメリカのメディアは、手足が震えたり、体が動かなくなったりする難病、パーキンソン病の専門家である神経科医が、ことし春までの8か月間に8回にわたってホワイトハウスを訪れていたと伝え、臆測を呼んでいました。

これについて、バイデン大統領の主治医は8日に声明を出し、バイデン大統領は、ことし2月に行われた健康診断の際に、この神経科医の診察を受けたものの、パーキンソン病などの神経系の疾患の所見はなかったとしています。

そして、この神経科医は、ホワイトハウスの診療所で軍関係者などの診察にあたっていると説明したほか、バイデン大統領は、年1回の健康診断以外の場で神経科医には会っていないとしています。

ホワイトハウスのジャンピエール報道官も記者会見で「大統領はパーキンソン病の治療や投薬は受けていない」と述べました。

大統領選挙からの撤退を求める圧力にさらされているバイデン大統領をめぐっては、健康状態や体力などにいっそう関心が集まっていて、ホワイトハウスは不安説の打ち消しに追われた形です。

民主党議員 大統領選へ今後の対応について協議か

アメリカ大統領選挙に向けたテレビ討論会のあと、バイデン大統領に対し与党・民主党の一部からも選挙戦からの撤退を求める声が上がるなか、アメリカのメディアは民主党の議員たちが9日、大統領選挙に向けた今後の対応について協議すると伝えていて、議論の行方が注目されています。

政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によりますと、テレビ討論会が行われた6月27日時点での支持率は各種世論調査の平均でバイデン大統領が45.1%、トランプ前大統領が46.6%で、その差は1.5ポイントでした。

しかし、7月7日時点での支持率は、バイデン大統領が44.1%、トランプ前大統領が47.5%と、その差は3.4ポイントに広がりました。

バイデン大統領は7日、激戦州のひとつ、東部ペンシルベニア州を訪れ、「討論会以来、本当に多くの人の関心を集めている。力を合わせれば、できないことなど1つもない」などと述べて、改めて支持を訴えるなど、選挙戦を継続する姿勢を強調しています。

こうした中、アメリカのメディアは民主党の上院議員たちが9日、集まり、大統領選挙に向けた今後の対応について協議する予定だと伝えています。

民主党の議会指導部はバイデン大統領の選挙戦の継続を支える考えを示している一方で、党内の一部の議員からは公然と選挙戦からの撤退を求める声が上がっていて議論の行方が注目されています。