“特定秘密漏えい”めぐり防衛省が衆院情報監視審査会で報告へ

海上自衛隊の複数の艦艇などで、国の安全保障にかかわる「特定秘密」の情報を資格のない隊員に取り扱わせていたことをめぐり、防衛省は近く、衆議院の情報監視審査会で報告する方向で調整しています。また、防衛省関係者によりますと、事務方の内部部局で複数の幹部によるパワーハラスメントなどが確認されたとして、懲戒処分とする見通しだということです。

防衛省では、ことし4月に海上自衛隊の護衛艦の艦長が「特定秘密」に指定された他国の船舶などに関する情報を、資格のない隊員に扱わせていたなどとして停職の懲戒処分とし、関係者によりますと、ほかの複数の艦艇などでも同様の事案が確認され、海上自衛隊トップの海上幕僚長が辞任する意向を示しています。

これについて衆議院は、近く、特定秘密保護法の運用を監視する情報監視審査会を開き、防衛省が報告する方向で調整しています。

衆議院の情報監視審査会は去年1月、海上自衛隊の幹部が「特定秘密」が含まれる情報をOBに漏らした問題を受け、当時の浜田防衛大臣に対し、防衛省の情報保全体制の改善が必要だとして勧告を行っています。

また、防衛省関係者によりますと、元陸上自衛官の女性が在職中に性被害を受けたと訴えたことから実施していた特別防衛監察の結果、事務方の内部部局で複数の幹部によるパワーハラスメントなどが確認されたとして、懲戒処分とする見通しだということです。

木原防衛相「調査結果まとめしだい 適切な形で公表」

木原防衛大臣は閣議の後の記者会見で「2件の特定秘密漏えい事案を受けて、省全体として調査するように指示した。現在、調査を行っているところで、現段階で内容を申し上げるのは困難だが、調査結果をとりまとめしだい、適切な形で公表したい」と述べました。

自民 茂木幹事長「政府には調査や再発防止策の検討を」

自民党の茂木幹事長は記者会見で「『特定秘密』は日米の防衛協力の根幹に関わるものであり、ずさんな取り扱いがあってはならない。政府には調査や再発防止策の検討をしっかり進めてもらいたい」と述べました。

また川崎重工業が自衛隊から請け負った潜水艦の修理をめぐって捻出した裏金を、不正に流用していた問題について「予算の適正な執行に対する疑念を招く行いがあったとすれば極めて遺憾だ。政府で事実関係に基づいて厳正に対処してもらいたい」と述べました。