都知事選 2位は石丸氏53か所 蓮舫氏9か所 開票所別では

現職の小池百合子氏(71)が3回目の当選を果たした東京都知事選挙。

小池氏がすべての開票所でトップになった一方で、石丸伸二氏や蓮舫氏の得票率は開票所によって結果が分かれました。

石丸氏と蓮舫氏 どこで得票?

石丸伸二氏と蓮舫氏の開票所ごとの得票率を比較しました。

62の開票所のうち、石丸氏がリードしたのが中央区や港区など53、蓮舫氏がリードしたのが多摩市や清瀬市など9でした。

石丸氏は23区すべての開票所でリードした一方で、蓮舫氏は多摩地域や島しょ部の一部のリードにとどまりました。

【島しょ部の得票率】
石丸氏がリード(5ポイント以上) 利島村・新島村・三宅村・青ヶ島村・小笠原村
石丸氏がリード(5ポイント未満) 神津島村・八丈町
蓮舫氏がリード 大島町・御蔵島村

また、石丸氏が蓮舫氏をリードした開票所のうち、およそ半数の26の開票所で2人の得票率に5ポイント以上の差がつき、都心の中央区、港区、千代田区、品川区などは10ポイント以上開きました。

石丸氏の得票率が特に高かったのは、世田谷区、渋谷区、中央区、品川区、目黒区、港区で、27%以上でした。

蓮舫氏は、武蔵野市、国立市、多摩市、小金井市、杉並区、三鷹市、国分寺市などで、20%を超える得票率でした。

小池氏 すべての自治体でトップに

小池氏は、62のすべての自治体でほかの候補を上回る票を獲得しました。特に島しょ部や多摩西部では50%台から60%台の得票率のところも多く、23区では足立区、江戸川区、葛飾区で45%以上の得票率となりました。

一方、得票率が低かったのは、渋谷区や目黒区、武蔵野市などでした。

各候補者の動きは

それぞれの候補者は、どの地域で街頭演説などを行ったのか。

陣営の関係者への取材やSNS上で「街頭演説をした」という投稿などをもとに、各候補者の動きを時系列で可視化しました。

クリック・タップすると動画が再生されます

小池氏は告示日以来、「公務」を理由に街頭演説は少な目でした。

告示の翌々日に八丈島へ、そして、奥多摩町や青梅市に移動しましたが、平日は動きはあまりありませんでした。その後、北千住や秋葉原、新宿駅前などで街頭演説を行いました。

取材した記者によると1か所で時間をかけて演説していたということです。

これに対し、石丸氏は印の数が多くなりました。印はSNS上で「街頭演説をした」と投稿があった場所を集めたものです。

1か所での時間は比較的短く、多くの場所で有権者に訴える選挙戦でした。鉄道の同じ沿線沿いで動いた日もありました。

また、蓮舫氏は、東京・中野区で告示日に第一声を上げたあと、毎日数か所で街頭演説を行っていました。序盤に伊豆大島に足を運んだあと、各地で街頭演説を行っていました。

小池氏と同様、1か所で時間をかけて演説していました。