【詳細】イスラエル・パレスチナ 中東情勢(7月8日)

イスラエルとイスラム組織ハマスの間の停戦に向けた交渉について、ネタニヤフ首相は、いかなる合意でもハマスの壊滅に向けて戦闘を再開できるとする強硬な立場を改めて示し、交渉への影響が懸念されます。

※中東情勢に関する日本時間7月8日の動きを随時更新してお伝えします。

ネタニヤフ首相 停戦交渉 “いかなる合意でも戦闘の再開可能”

イスラエルとハマスの間では停戦と人質解放に向けた交渉がエジプトやカタールの仲介で続いていて、第1段階で6週間停戦し、その後、恒久的な停戦を目指す案が協議されています。

イスラエルメディアによりますと、8日にはイスラエルの治安機関などによる交渉団が停戦交渉の一環としてエジプトを訪れ、閉鎖が続いているラファ検問所について協議するということです。

また、アメリカの複数のメディアは、CIA=中央情報局のバーンズ長官が今週にもカタールを訪問すると伝えています。

一方、イスラエルのネタニヤフ首相は、停戦交渉について7日の声明で「いかなる合意でも戦争の目標が達成されるまでは戦闘を再開できる」として、あくまでも目標に掲げたハマスの壊滅と人質解放を目指す立場を強調しました。

停戦に向けた仲介国を介した協議が続く中、ネタニヤフ首相が改めて強硬姿勢を示したことで交渉への影響が懸念されます。

“戦闘開始から9か月で3万8153人死亡” ガザ地区保健当局

イスラエル軍は8日、ガザ地区南部ラファでハマスの戦闘員ら30人以上を殺害したと主張したほか、7日には北部のガザ市中心部の住民に退避を通告し、ガザ地区の各地で攻撃を続けています。

パレスチナの地元メディアは、南部ラファや北部のガザ市への空爆で死傷者が出ていると伝えています。

ガザ地区の保健当局は7日、去年10月に戦闘が始まってからの9か月で3万8153人が死亡したと発表しました。

停戦交渉 ハマス一定譲歩の報道も “文書保証”で隔たりか

イスラエルとハマスの間の停戦と人質の解放に向けた交渉では、第1段階で6週間の停戦と一部の人質の解放を、第2段階で恒久的な停戦と残る人質の解放を実現し、第3段階でガザ地区の復興計画を開始する案について協議が続いています。

ロイター通信は、これまで恒久的な停戦を合意の前提条件としていたハマスが、段階的な停戦に応じる意向を示し、一定の譲歩をしたと伝えています。

ただ、アメリカのニュースサイト、アクシオスなどによりますと、ハマス側は、第2段階の恒久的な停戦に向けた交渉は期限を設けず続け、その間は戦闘を再開しないことを仲介国に文書で保証するよう求めているということです。

一方のイスラエル側は文書での保証を拒否しているということで、依然として双方の立場には隔たりがあると見られます。

イスラエル首相府は今週にも再び交渉団を派遣すると発表しているほか、アメリカの複数のメディアは、CIA=中央情報局のバーンズ長官が今週にもカタールを訪問すると伝えていて、仲介国をはさんで協議が続くとみられます。