青森 弘前ねぷたまつり前に 中学生絵師が扇ねぷたの制作進める

青森県の津軽地方を代表する夏祭り「弘前ねぷたまつり」まで1か月を切り、ことし初めてねぷたの絵を描くことになった中学生の絵師が制作を進めています。

「弘前ねぷたまつり」は、お囃子に合わせ武者絵や美人画などを描いた「扇ねぷた」と呼ばれる山車が市街地を練り歩く夏祭りです。

8月1日からの祭りに向け、扇ねぷたの制作が進んでいて、このうち「茂森津軽ネプタ愛好会」では弘前市の中学1年生の菊池虎太朗さんが青森市内の作業場で制作を行いました。

菊池さんは初めて扇ねぷたの絵を描くことになり、6月から師匠のねぷた絵師、山谷寿華さんのもとで作業を進めています。

菊池さんのねぷた絵は三国志がテーマで、縦2メートル50センチ、横3メートル50センチの扇形の和紙に武将が荒々しく戦う様子を描いています。

7日は筆で色をつける作業を行っていて、師匠の指導を受けながら、赤や黄色の染料で武将のよろいや手足を慎重に描いていました。

菊池さんは「弘前ねぷたまつりで山車を出すのが夢だったので、制作できてうれしいです。お客さんの印象に残るねぷたを作りたい」と話していました。