関東 局地的に雷ともなう激しい雨 浸水などに十分注意を

関東では午後から大気の状態が非常に不安定になり、局地的に雷を伴って激しい雨が降りました。大気の不安定な状態はこのあと数時間続く見込みで、低い土地の浸水などに十分注意が必要です。

気象庁によりますと、関東では日中の気温の上昇と暖かく湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定になり、東京と埼玉で激しい雨が降りました。

この雨で都内を流れる渋谷川と古川では一時、氾濫の危険性が非常に高まり、氾濫危険情報が発表されました。

また、神田川と目黒川、妙正寺川で一時、氾濫危険水位を超えました。この時間は東京や栃木で雨が降っています。

大気の不安定な状態はこのあと数時間続く見込みで、気象庁は低い土地の浸水や土砂災害、川の増水に十分注意するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにも注意するよう呼びかけています。

東京と埼玉中心 計3230戸が停電

東京電力パワーグリッドによりますと、午後6時19分現在、関東地方では東京と埼玉県を中心に合わせて3230戸が停電しています。

東京は練馬区でおよそ1430戸、渋谷区でおよそ420戸、埼玉県は吉川市でおよそ910戸、新座市でおよそ470戸となっていています。

渋谷駅では通路が水浸しに

渋谷駅構内2階部分の井の頭線の改札付近で撮影された映像です。

雨で通路の中央部分が水浸しになっていて、水しぶきをあげて走る人の姿が見られます。

撮影した男性は「外からの雨風が強くてどんどん水が通路に入ってきていた。ぬれないように比較的水が少ない壁沿いを歩いてなんとか通った。水が多くなってきて、通れない場所もあった」と話していました。

渋谷駅「東急プラザ」前 水が激しく噴き上げ数メートルの高さに

東京 渋谷駅の「東急プラザ」前で撮影した映像です。

2つ並んだマンホールから、水が激しく噴き上げ、数メートルの高さで水柱が上がっています。

近くにある別のマンホールからも、水が噴き出していることが分かります。

歩行者はマンホールを避けながら歩いていますが、バスやタクシーが、噴き上げている水柱の上を通り過ぎる様子も確認できます。

撮影したNHK職員は「午後5時くらいから雨がひどくなったので建物内で雨が通り過ぎるのを待っていたところ、外で水柱が見えたので撮影しました。3メートル以上は水が噴き上がっていたと思います。周りの人たちは雨を避けるのに必死で、あまり気にしていない様子でした」と話していました。

代々木 小田急線高架下 車が水につかり動けなくなったか

東京 代々木にある小田急線の高架下では道路が乗用車のタイヤのあたりまで冠水していました。

現場では、一時、車が水につかって動けなくなっていたとみられ、乗用車とタクシーがその場に残されていました。

東京タワーに落雷も

6日午後5時ごろに東京 港区のマンションの一室から撮影された映像です。

空が灰色の雲で覆われている中、突然、辺りが明るくなり、東京タワーに雷が落ちる様子が撮影されています。

動画を撮影した40代の女性は「17時ごろから30分程度、『ピシャン』という大きな音とともに雷が何度も落ちていました。その後は、目の前にある東京タワーが見えなくなるくらい雨が強く降り始め、とても怖いです」と話していました。

杉並区のスーパー 一時停電

6日午後4時40分ごろに東京 杉並区にあるスーパーで撮影された映像です。

動画はスーパーの出入り口付近で撮影され、店内の電気はついておらず暗い状態ですが、数秒後に一部の電気が復旧している様子が撮影されています。

動画を撮影した30代の女性は「『ドーン』という音を立てて何度も雷が落ちていた中、突然、店内の電気が消えました。当時、店内には何人も買い物客がいて、不安そうにしている人も多かったです」と話していました。

東京 東大和 道路は冠水

東京 東大和市で車の助手席から撮影された映像です。

車の窓に雨が強く打ちつけています。

道路は冠水し、前にいる車が水しぶきをあげながら走っている様子がわかります。

撮影した男性は「午後3時すぎから曇り始め、10分ほどで風が出てきて雷が遠くで鳴り始めて雨が降ってきました。ワイパーを全開にして走りました。雨は1時間近く降り続き、道路に水がたまって川のようになっていました。雷も稲妻がはっきり見えてドーンという音が何度も聞こえました」と話していました。

群馬 高崎では雨が横方向に流れるように降る

6日午後4時15分ごろ、群馬県高崎市の住宅の中から撮影された映像です。

風の影響で雨が横方向に流れるように強く降って植栽が左右に揺れたり、車庫の屋根に雨が強く打ちつけている様子が確認できます。

撮影した住民は「雨が降り始めたと思って外を見たら数分後にはゴーゴーと大きな音をたてて強く降り始めました。雨は長い間は続きませんでしたが、雷の音も遠くに聞こえていて怖かったです」と話していました。

さいたま 1キロほど離れたビルかすんで見えなくなる

さいたま市浦和区では、午後3時半ごろから雨が降り始め、4時半ごろには雷が断続的に鳴って、雨が強くなりました。

1キロほど離れたビルがかすんで見えなくなり、建物の屋根に雨が強く打ちつけていました。