全国一斉「欠陥住宅110番」手抜き工事など被害の相談相次ぐ

住宅の手抜き工事や悪質なリフォームなどの被害に関する相談に弁護士などが応じる、「欠陥住宅110番」が全国で一斉に行われていて被害の相談が相次いでいます。

欠陥住宅110番は住宅のトラブルに詳しい弁護士や建築士でつくる団体が毎年、全国一斉で行っています。

このうち、東京 豊島区の法律事務所には6日朝から相談が相次いでいます。

電話窓口には「台風の後、屋根の雨漏りの工事で業者に170万円を支払ったが直らなかった」とか、「戸建てのリフォームで2000万円を支払ったが工事を途中で投げ出され、業者が来なくなってしまった」といった相談が寄せられていました。

団体によりますと、ことしは、能登半島地震で被災した住宅に関する相談や、業者が屋根の点検工事だと自宅に入り、実際には修理の必要がないにもかかわらず、工事を行い、費用を請求されたなどの相談が多いということです。

欠陥住宅関東ネットの君塚大樹事務局長は「高齢者をねらったリフォームの被害が相次いでいて、業者が屋根を自分で壊して、『修理をした方がいい』と言ってくるケースもある。欠陥住宅やリフォームの問題は専門家が早めに入れば解決につながりやすいので気軽に相談をしてほしい」と話していました。

電話相談は6日午後4時までで、全国共通の電話番号は0570-005-007です。