高知 小学生が水泳授業中溺れ死亡 第三者の検証委設置し調査へ

5日、高知市の小学生が近くの中学校のプールで行われた水泳の授業中に溺れて死亡した事故を受け、市の教育委員会は今後、第三者による検証委員会を設置し事故の詳しい原因を調査することを明らかにしました。教育委員会によりますと男子児童は十分泳げず、過去の授業で教諭に抱きかかえられる場面があったということです。

5日、高知市の長浜小学校の4年生の男子児童が、水泳の授業中にプールで溺れて死亡しました。

男子児童が通う小学校ではプールのろ過ポンプが故障していたため、4年生から6年生の水泳の授業を近くの南海中学校のプールで行っていて、男子児童が溺れたのは小学校のプールの最も深いところよりも10センチほど深い、およそ1メートル30センチのところでした。

会見を開いた市の教育委員会によりますと、男子児童は小柄で十分泳げず、溺れる前に2回行われた水泳の授業で教諭に抱きかかえられる場面があったということです。

また、当時はプールで36人の児童が泳いでいて、教諭2人と教頭が監視していましたが、男子児童が溺れたことには気づかなかったということです。

事故を受け市の教育委員会は、第三者による検証委員会を設置して事故の詳しい原因を調査することを明らかにしました。

高知市教育委員会の松下整教育長は「小学校のプールが使用できないとわかった時に学校と何度もやりとりしたが、今となってはほかの方法をとることができなかったのかと悔やむばかりだ。責任を感じている」と述べ、改めて謝罪しました。

故障のろ過ポンプ 耐用年数10年以上超え

この事故で、故障していた小学校のプールのろ過ポンプは市の財政状況を理由に耐用年数を10年以上超えても更新されていなかったことが市の教育委員会への取材でわかりました。

中学校のプールの水深は小学校より10センチほど深く、市の教育委員会は事故の経緯を調べています。

小学生の授業を中学校のプールで行うことは、市の教育委員会と学校で協議して決めましたが、小学校のプールが使えない要因となったろ過ポンプは平成3年に設置され、耐用年数は20年だったものの、市の財政状況を理由に10年以上、更新されていなかったということです。

今年度に入ってろ過ポンプが故障していることが判明し、修理に必要な部品が調達できないことから、急きょ中学校のプールを使用することになったということです。

高知市教育委員会は「事故の原因の一つには小学生を中学校のプールで泳がせたことにある」として謝罪し、事故の経緯を調べています。