鹿児島県警 相次ぐ不祥事受け住民代表らと県警幹部が意見交換

鹿児島県警察本部で元生活安全部長が情報漏えい事件で起訴されるなど不祥事が相次いでいることを受け、県内の警察署ごとに住民の代表で作られた協議会の会長と、県警幹部が意見を交わす会合が開かれ、県警によりますと「若い人の意見を吸いあげられるような職場にすべきだ」といった意見が出されました。

5日の会合には、鹿児島県内27の「警察署協議会」の会長や、県警本部の野川明輝本部長などの幹部、合わせておよそ40人が出席しました。

鹿児島県警察本部ではことし、元生活安全部長が職務上知り得た秘密を漏らしたとして、国家公務員法の守秘義務違反の罪で逮捕・起訴されたほか、不同意わいせつや盗撮などの罪で3人の警察官が逮捕・起訴されています。

会合では冒頭、野川本部長が相次ぐ不祥事について「責任者として深くおわび申し上げます」と謝罪したうえで、「今の警察に至らない点など率直な意見を賜りたい」と述べました。

このあと、非公開でおよそ2時間行われ、県警によりますと「若い人の意見を吸いあげられるような職場にすべきだ」といった意見や「第三者的な視点を持って警察行政の透明性を確保してほしい」といった意見が出されたということです。

県警は、5日に出された意見を、7月中にも取りまとめる予定の再発防止策に反映させるとしています。