ソフトバンク 野村大樹と西武 齊藤大将 トレード成立

プロ野球、ソフトバンクの内野手、野村大樹選手と西武の育成選手、齊藤大将投手の交換トレードが成立したと両球団が発表しました。

ソフトバンクから西武に移籍する野村選手はプロ6年目の23歳。2019年に早稲田実業からドラフト3位でソフトバンクに入団しました。

高校時代に通算68本のホームランを打った長打力のある右バッターで、昨シーズンは自己最多となる41試合に出場しプロ初ホームランも打ちましたが今シーズンは、2試合の出場にとどまっていました。

一方、西武からソフトバンクに移籍する齊藤投手は、プロ7年目の29歳。2018年に明治大からドラフト1位で西武に入団した左ピッチャーです。

1年目にプロ初勝利をあげましたが、左ひじの手術の影響もあり2021年のオフシーズンに育成選手として再契約となり、その後も毎年、育成として再契約を結んできました。

1軍での通算成績は32試合で1勝4敗ですが、2軍では昨シーズン、リリーフとしてチーム最多の40試合に登板し、今シーズンも12試合にリリーフ登板して防御率3.00の成績を残しています。

パ・リーグで首位を独走するソフトバンクは、状態の上がってきたサウスポーを獲得して投手陣の層を一層厚くするねらいが、また、西武はパンチ力のある右バッターを加えて、チーム打率2割4厘と12球団ワーストの打線を活性化させるねらいがあるものとみられます。

野村「心機一転頑張る」

ソフトバンクから西武に移籍する野村大樹選手は「これまでプロ入りから5年半もの間ホークスで過ごさせてもらったので、話を受けてすぐは複雑な思いもありましたが、ライオンズに必要とされて行くと思っているので今は素直に頑張ろうという気持ちです」とコメントしました。

またソフトバンクでの思い出についても触れ「一番の思い出はプロ初ヒットを打った時です。みんなが一緒に喜んでくれましたし、小さな時から見ていたプロ野球の世界で自分がヒットを打ったというのはすごく印象的なことでした」と振り返りました。

そして「これから関東の球団に行くということで、母校の早稲田実業が一番近い球団ですし、心機一転頑張ろうと思っています。ファンの皆さんへは、これまでの応援への感謝を伝えたいです。これからの僕も、ホークス戦以外は応援してくれたらうれしいです」と締めくくりました。

齊藤「気持ちを新たに」

西武からソフトバンクに移籍する齊藤大将投手は「7年間、よくも悪くも本当にたくさんのことがありましたが、充実した日々でした。昨年1年間は、納得のいく試合も多かったです。チームが変わってもやることは変わりませんし、環境も変わるので、気持ちを新たに、気合いを入れ直して頑張りたいと思います」と球団を通じてコメントしました。