【随時更新】イスラエル・パレスチナ 中東情勢(7月5日)

レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは、イスラエル軍による空爆で司令官が殺害されたことへの報復として、200発以上のロケット弾を発射し、双方の本格的な衝突に発展することが懸念されます。一方、イスラエルは、ガザ地区での停戦と人質解放をめぐる交渉に向けて交渉団を送るとしていますが、事態が打開されるのか楽観できない状況です。


※中東情勢に関する日本時間7月4日の動きを随時更新してお伝えします。

イスラエル軍とヒズボラ 攻撃の応酬が続く

イスラエルとレバノンとの国境地帯では、4日もイスラエル軍とハマスとの連帯を示すヒズボラとの間で、攻撃の応酬が続いています。ヒズボラは前日に(3日)司令官が殺害された報復としてイスラエル側に200発以上のロケット弾を発射したと主張し、イスラエルのメディアは北部で兵士1人が死亡したと伝えています。また、イスラエル軍もレバノンにあるヒズボラの拠点を新たに空爆したとしていて、双方の本格的な衝突に発展することが懸念されます。

一方、イスラエルとハマスの間で難航している停戦と人質解放に向けた交渉について、イスラエルのネタニヤフ首相は4日、アメリカのバイデン大統領との電話会談の中で、交渉団を送ることを明らかにしました。仲介国のエジプトやカタールはハマス側とも協議していますが、恒久的な停戦を求めるハマスと、ハマスの壊滅を目指すイスラエルとの立場の隔たりは依然として大きく、事態が打開されるのか楽観できない状況です。