【随時更新】イスラエル・パレスチナ 中東情勢(7月4日)

イスラエルと隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの間で攻撃の応酬が続くなか、ヒズボラは、イスラエル軍による攻撃で幹部が殺害されたと発表して報復攻撃を行っていて本格的な衝突に発展しないか緊張状態が続いています。

※中東情勢に関する日本時間7月4日の動きを随時更新してお伝えします。

イスラエル軍は、3日もガザ地区で攻撃を続け、北部や南部でイスラム組織ハマスの戦闘員を殺害したなどと主張しました。

またイスラエル北部とレバノンとの国境地帯では、イスラエル軍と、ハマスに連帯を示すヒズボラとの間で連日、攻撃の応酬が続いています。

ヒズボラは、3日、部隊を指揮している司令官が、イスラエル軍の攻撃を受け、殺害されたと発表し、その後、イスラエル側に対し、ロケット弾による報復攻撃を繰り返しました。

一方、イスラエルのガラント国防相は3日「われわれはあらゆる行動をとるための厳戒態勢に入るだろう。外交的な解決を望むが、必要があれば、われわれは戦い方を知っている」と述べヒズボラをけん制していて、本格的な衝突に発展しないか緊張状態が続いています。

また、イスラエルメディアは3日、イスラエル北部の町にあるショッピングモールで刃物を持ったアラブ系の男が客を刺し、1人が死亡し、1人がけがをしたと報じました。

イスラエル軍によりますと、死亡したのは19歳の兵士だということで警察が捜査を進めています。

ヨルダン川西岸の約13平方キロメートルの土地を国有地と宣言

イスラエルがヨルダン川西岸で行っている入植活動に反対し、状況の監視を行っている、イスラエルのNGO「ピース・ナウ」は3日、イスラエル当局が、先月ヨルダン川西岸のおよそ13平方キロメートルの土地を国有地として宣言したと明らかにしました。

イスラエル当局が一度に国有地として宣言した土地の規模としては、過去30年あまりで最大の規模だとしています。

イスラエルは、国際法に違反してヨルダン川西岸でのユダヤ人入植地の建設を続けていて、今回の対応により国際的な非難がさらに強まることも予想されます。