大谷翔平 ホームラン競争「出ない方向」右ひじリハビリ踏まえ

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手は、オールスターゲームに合わせて行われるホームラン競争について「おそらく出ない方向で進む」と述べ、手術した右ひじのリハビリを踏まえて出場しない意向を示しました。

大谷選手は2日の試合後に報道陣の取材に応じ、オールスターゲーム前日の7月15日に行われるホームラン競争について、大リーグ機構から出場のオファーがあったことを明かしました。

そのうえで「いろいろ話をしていた途中だったが、リハビリもあるので今回はおそらく出ない方向で進むのではないかと思う」と話し、去年9月に手術した右ひじのリハビリを踏まえて出場を見送る意向を示しました。

大谷選手は今シーズン、指名打者での出場と並行してピッチャーとしてのリハビリを続けていて、ことし3月から再開したキャッチボールは3か月余りで距離が倍以上に伸び、変化球も交えるなど強度が徐々に上がってきています。

ホームラン競争は限られた時間の中でホームランの本数を競うという性質上、選手への負担の大きさも指摘されていて、今シーズンは大谷選手にとってキャリア初のプレーオフがかかるシーズン後半の戦い、そして来シーズンからのピッチャー復帰に向けたコンディション調整を優先したものと見られます。

今回のホームラン競争は
▽現在ホームラン26本のオリオールズのガナー・ヘンダーソン選手が出場する意向を示している一方
▽アメリカンリーグトップの31本のホームランを打っているヤンキースのジャッジ選手が参加しない意向を示していて、
大谷選手とともにホームランランキングでリーグトップを走る2選手が出場しない方向となりました。

ドジャース ロバーツ監督「話し合いの結果だ」

ドジャースのロバーツ監督は、オールスターゲームのホームラン競争に大谷選手が不参加の意向を示したことについては「話し合いの結果だ」とした上で、「彼がドジャースに来たのはワールドシリーズで優勝するためで、彼1人で大リーグを背負う必要はない。ホームラン競争のスイングの量や強度は特殊なもので、そこでなにかが起きてしまったら誰にとっても残念なことになる。がっかりする人もいるだろうが尊重してくれると思う」と理解を求めていました。