今月末にかけて高温続く予想 “早めの熱中症対策を” 気象庁

梅雨に入り各地で雨や曇りが続いていますが、これからの時期は気温が上がり暑い日が続くことが予想され、気象庁は「熱中症警戒アラート」などの情報を活用して熱中症の対策をとるよう呼びかけています。

気象庁によりますと、これから今月末にかけて、全国的に平年よりも気温が高い状態が続く見通しで、特に前半は気温が上がると予想されています。

3日は日本の南の太平洋高気圧が張り出し、西日本を中心に晴れて日ざしが照りつける見込みです。

最高気温は兵庫県豊岡市と宮崎市で36度。甲府市、静岡市、岐阜市、福井市、奈良市、京都市、鳥取市、岡山市、大分市などで35度と猛暑日が予想されているほか、埼玉県熊谷市、富山市、名古屋市、大津市、大阪市、高松市、福岡市、鹿児島市で34度などと各地で厳しい暑さが予想されています。

気象庁と環境省は、3日は熱中症の危険性が極めて高まるとして東京の小笠原諸島、和歌山県、徳島県、福岡県、長崎県、佐賀県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県の沖縄本島地方と八重山地方に「熱中症警戒アラート」を発表しています。

また、来週以降も気温の高い日が多くなり、沖縄地方と奄美地方で今月7日ごろから、北海道の日本海側と太平洋側で今月9日ごろから、東北地方で今月10日ごろから、それぞれ1週間程度、平年に比べてかなりの高温になると予想されています。

例年、各地で梅雨明けを迎える7月中旬ごろからは熱中症で搬送される人が急増し、中には死亡したり重症となったり場合があり、熱中症への注意がより必要になります。

気象庁は「これから1年でもっとも気温が高い時期になるので、『熱中症警戒アラート』や『暑さ指数』を活用して早めの熱中症対策を心がけてほしい」と呼びかけています。