富士山 山頂火口死亡 残された2人の遺体搬送 身元の確認進める

富士山山頂の火口で死亡しているのが見つかった登山者とみられる3人のうち、警察は30日、現場に残されていた2人の遺体を搬送し、身元の確認を進めています。

6月24日、富士山山頂の静岡県側の火口で、登山者とみられる3人が倒れているのが見つかり、その後、全員の死亡が確認されました。

警察はこれまでに1人の遺体を搬送し、亡くなったのは6月23日に家族から行方不明届が出されていた東京 日野市の会社員、芝田渉さん(53)と確認されました。

そして警察は30日、山岳救助隊を派遣し、残る2人の遺体を火口から搬送しました。

警察によりますと、2人はいずれも男性で、ジャンパーやズボン、それにヘルメットや登山用の靴などを身につけていて、身長はそれぞれおよそ1メートル65センチと、およそ1メートル85センチだということです。

また、2人は芝田さんから数十メートル離れた別々の場所に倒れていて、亡くなった3人はそれぞれ1人で登山をしていたとみられるということです。

富士山ではことし1月には静岡県側で、去年12月には山梨県側で、それぞれ1人の行方不明届が出されているということで、警察は搬送した2人の身元の確認を進めています。