北朝鮮 日米韓共同訓練「挑発的行為は致命的結果招く」と反発

日本、アメリカ、韓国が29日まで行った新たな共同訓練について、北朝鮮外務省は30日、「挑発的な行為は致命的な結果を招く」などと強く反発しました。

日米韓3か国は29日までの3日間、新たな共同訓練「フリーダム・エッジ」を東シナ海などで行い、アメリカ海軍の原子力空母「セオドア・ルーズベルト」も参加して、海上でのミサイル防衛やサイバー攻撃への対応など、あわせて7つの訓練を実施しました。

これについて、北朝鮮外務省は30日、国営の朝鮮中央通信を通じて「わが国などを狙った挑発的な軍事的示威行為を強力に糾弾するとともに、致命的な結果を招くと警告する」と強く反発しました。

その上で、日米韓3か国の安全保障協力については「アジア版NATO=北大西洋条約機構」と呼んで改めて警戒感を示すとともに、敵対勢力を抑止するため「相互協力と共同歩調をさらに強化する」として、ロシアや中国などを念頭に友好国との連携を強める姿勢を強調しました。

こうした中、キム・ジョンウン(金正恩)総書記は、朝鮮労働党の重要会議、中央委員会総会で29日、重要演説を行ったと伝えられていて、4年目に入っている「国防5か年計画」に基づく核・ミサイル開発や、対立を深める米韓両国への姿勢などについて、どういった方針が示されたのかが焦点となっています。