「弘前ねぷたまつり」 山車の制作進む

青森県の津軽地方を代表する夏祭り、「弘前ねぷたまつり」の開催をおよそ1か月後に控え、弘前市内では祭りの呼び物となる山車の制作が本格化しています。

「弘前ねぷたまつり」は国の重要無形民俗文化財に指定されている夏祭りで、巨大な扇形の飾りをのせた「扇ねぷた」と呼ばれる山車が運行されます。

祭りの開催をおよそ1か月後に控え、弘前市内ではねぷたの運行団体がそれぞれの「扇ねぷた」の制作を進めています。

このうち、「茂森新町ねぷた同好会」のねぷた小屋では、30日午前中からおよそ20人が集まって骨組みを作る「柱建て」という作業が行われました。

集まった人たちはおよそ100本の木の柱をネジを使って固定し、高さ6メートル余りの扇形の骨組みを少しずつ作り上げていました。

扇ねぷたの骨組みは30日中にできあがり、7月下旬には武者絵や美人画などを貼り付けてねぷたが完成するということです。

茂森新町ねぷた同好会の小山内稔会長は「骨組みの主流は鉄骨だが、こうやって木で作業することが伝統をつなげることになるのかなと思う。けがなく安全に楽しくねぷたまつりに臨みたい」と話していました。

「弘前ねぷたまつり」は、8月1日から7日にかけて開かれます。