前田健太 6回途中2失点 打球直撃で降板も「大丈夫」

大リーグ、タイガースの前田健太投手は28日、エンジェルス戦に先発し、6回途中を2失点に抑えましたが、打球が直撃するアクシデントがあってマウンドを降り、勝ち負けはつきませんでした。

先月24日に2勝目を挙げて以来、勝ちがない前田投手は、相手の本拠地で行われたエンジェルス戦に中5日で先発しました。

1回は先頭バッターをヒットで出し、前日にアメリカンリーグで打率トップに立った2番・レンヒーフォ選手に、ストレートを左中間に運ばれ先制のツーランホームランを打たれました。

このあと変化球を丁寧に低めを突いたピッチングで2回と3回は、それぞれ3人で打ち取り、4回はヒットとフォアボールなどで2アウト二塁三塁のピンチを招きましたが、次のバッターから空振り三振を奪って得点を与えませんでした。

5回も3人で抑え、2対2の6回に1アウトを取ったあと次のバッターの打球が腹部に直接当たるアクシデントがあり、ランナー一塁となったところでマウンドを降りました。

リリーフしたピッチャーがこの回を無失点でしのぎ、前田投手に勝ち負けはつきませんでした。

この試合、前田投手は5回と3分の1イニングを2失点、打たれたヒットは6本、フォアボールは1つ、奪った三振は4つで防御率は5.76です。

試合はタイガースが2対5で敗れ、3連敗となりました。

前田健太「少しずつ悪いところをなくせている」

前田投手は2回以降無失点で切り抜けたピッチングについて、「ふがいないピッチングが続いているので、なんとか1回の2点以降はずるずるいかないように、今までと同じことを繰り返さないようにしっかり投げた」と振り返りました。

今シーズンはフォームの修正など試行錯誤をしながらのピッチングとなっていて、「変化球のスピードもいい感覚に戻ってきていて、修正できている部分もたくさんある。少しずつ悪いところをなくしていくことができている」と一定の手応えを感じている様子でした。

6回にバッターの打球が当たり、交代したことについては「打球はグローブの土手とおなかに当たったが体は大丈夫だ。当たった影響で交代したわけではない。しっかり投げ終えたかったが、途中で交代してしまったのでそこは悔しい」と話していました。