【詳細】イスラエル・パレスチナ 中東情勢(6月29日)

イスラエルと隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの間で攻撃の応酬が続く中、一部のイスラエルメディアは軍がレバノンとの国境方面に部隊を移動させ始めたと報じ戦闘拡大への懸念が高まっています。

※中東情勢に関する日本時間6月29日の動きを随時更新してお伝えします。

イスラエル軍 レバノン国境方面に部隊移動か 戦闘拡大に懸念

イスラエルと隣国レバノンのヒズボラとの間では、連日、攻撃の応酬が続いています。

こうしたなか、一部のイスラエルメディアは28日、レバノンとの国境方面にイスラエル軍が部隊を移動させ始めたと伝えました。

アメリカの政治専門サイト「ポリティコ」は27日、アメリカの分析として、イスラエルとイスラム組織ハマスの間のガザ地区での停戦合意が実現しなければ、今後、数週間でヒズボラとの間で大規模な軍事衝突が起きる可能性があるとの見方を伝えていて、戦闘拡大への懸念が高まっています。

ガザ地区 犠牲者の増加に歯止めかからない状況

イスラエル軍はガザ地区の北部と南部で作戦を続けていて、パレスチナのメディアは28日、南部の避難民が暮らす一帯に攻撃があり少なくとも11人が死亡し、40人以上がけがをしたと伝えました。

ガザ地区の保健当局によりますと、27日までの死者は3万7765人に上っていて、犠牲者の増加に歯止めがかからない状況が続いています。