市場介入を指揮 神田財務官 7月末付けで退任へ 財務省

財務省は、大規模な市場介入を指揮した神田眞人財務官が来月末付けで退任する人事を発表しました。

神田眞人財務官は59歳。

1987年に当時の大蔵省に入り、主計局の主計官や国際局長などを歴任したあと、2021年に財務官に就任しました。

財務官としての3年の任期中、歴史的な円安局面に直面し、為替政策の実務のトップとして対応に当たりました。

おととし9月には24年ぶりとなるドル売り円買いの市場介入を指揮したほか、ことしも4月から5月にかけても9兆円規模の市場介入に踏み切り、その言動は市場関係者に注目されました。

神田財務官は来月31日付けで退任し、後任には三村淳国際局長が昇格します。

三村氏は57歳。

1989年に当時の大蔵省に入省、文書課長や国際局の審議官などを歴任し、2021年から国際局長を務めています。

合わせて財務省は、茶谷栄治財務事務次官が来月5日付けで退任し、後任に新川浩嗣主計局長を昇格させる人事を発表しました。

新川氏は61歳。

1987年に当時の大蔵省に入省し、総括審議官や官房長などを経て、おととしから主計局長を務めています。