政府 検事総長に東京高検の畝本直美検事長 女性初の起用へ

政府は28日の閣議で、新しい検事総長に女性として初めて東京高等検察庁の畝本直美検事長を起用する人事を決めました。

これは、甲斐行夫検事総長が退官するのに伴うものです。

新しい検事総長に決まった畝本氏は61歳。

最高検察庁の公判部長や広島高等検察庁の検事長などを経て、去年1月から女性として初めて東京高等検察庁の検事長を務めています。

この人事は7月9日付けで発令される予定です。

林官房長官「検事総長として適任」

林官房長官は、閣議のあとの記者会見で「人事は本人の人格・識見・経験などを踏まえて適切に行っている。畝本氏についても検事総長として適任であり、総合的に判断した」と述べました。

そのうえで「女性活躍や意思決定過程における多様性の確保は重要だ。政府として、女性国家公務員の採用・登用の取り組みを引き続きしっかりと進めていく」と述べました。

小泉法相「手腕発揮を心から期待」

小泉法務大臣は閣議のあとの記者会見で、「検事総長として非常に難しい社会情勢のもと、検察に課された大きな使命を背負い、的確に手腕を発揮されることを心から期待している」と述べました。

そのうえで、「検察のトップに畝本氏が就任することで、社会全体における女性活躍がさらに進むことも期待している」と述べました。