カブス 今永昇太 6回3失点で勝ち負けつかず 8勝目は持ち越し

大リーグ、カブスの今永昇太投手はジャイアンツ戦に先発登板し、6回を投げて3失点で勝ち負けはつかず8勝目は持ち越しとなりました。

ここまで7勝2敗の今永投手は27日、相手の本拠地サンフランシスコで行われたジャイアンツ戦に中5日で先発しました。

今永投手は序盤、伸びのある速球を軸に抑え、2回には150キロを超える力強いボールでこの日、最初の三振を奪いました。

カブス打線は3回、2ランホームランで2点を先制したあとなおも2アウト一塁と続く場面で、4番・レフトで先発出場した鈴木誠也選手がライトの頭上を越える当たりで今シーズン2本目となるスリーベースヒットを打って追加点をあげ、この回、3点のリードを奪いました。

援護をもらった今永投手は5回までヒット1本に抑える好投を見せていましたが、6回、2アウト一塁二塁とピンチを招いたあと、続くバッターにエンタイトルとなるタイムリーツーベースヒットを打たれて1点を返されました。

このあと二塁三塁からコントロールが乱れてみずからのワイルドピッチで2点目を失うと、さらに、2アウト三塁からタイムリーとなる内野安打も許してこの回、3対3の同点に追いつかれました。

今永投手は6回を投げ終えてマウンドを降り球数が93球、打たれたヒットが5本、与えたフォアボールが2つ、3失点の内容で勝ち負けはつきませんでした。

ここまで2点台だった防御率は3.07となりました。

試合は同点のまま延長に入り、カブスが10回、ツーランホームランで2点を勝ち越し5対3で競り勝って連敗を「4」で止めました。

一方、鈴木選手は8回にも2本目の長打となるツーベースヒットを打ちこの試合5打数2安打1打点で連続試合ヒットを「4」に伸ばし打率を2割6分6厘に上げました。

今永昇太「出力抑えて勝てるほど甘くない」

今永投手はこの試合、今シーズン最速の152.2キロをマークするなど序盤からストレートの球速が自身の平均を上回っていました。

4回途中までで10失点を喫した前回の登板では終盤までストレートの質を維持しようと球速を抑えていたということで「出力を抑えて相手に勝てるほどこの世界は甘くないなと痛感した。自分の力を過信していた。きょうくらいの出力を出し続けなければ通用しないということは本当に勉強になった」と反省と収穫を話しました。

前回登板で打ち込まれてからは「不安から眠れない日があり、きょうの試合前も弱気になった」ということでしたが、カブスのカウンセル監督からキャンプ期間中にかけられた『パンチをくらうことは悪くはない。そのあとに立ち上がることが大事なんだ』ということばを思い出し、みずからを奮い立たせたということで「今週、僕はすごくパンチをくらった状態で、厳しい1週間だったが、こうやって立ち上がろうとする姿を誰かに見てもらえたらと思う」と前を向いていました。

また、7月に開催されるオールスターゲームについては「チャンスがあるならつかんだほうがいいと思うし、目指したいと思っていたが、ここ数試合の成績では値する選手かどうか自分としてはわからない。これから先の数試合でオールスターに値する選手になることがカブスにとっても大事だと思うので、そこを目指して頑張る」と話していました。