日航機墜落事故 8月で39年に 小学生が空の安全願うメッセージ

520人が犠牲になった日航ジャンボ機の墜落事故からことし8月で39年になるのを前に、群馬県藤岡市の小学校では子どもたちが慰霊登山で使われるつえに空の安全を願うメッセージを書き込みました。

このつえは、藤岡市に住む本多一助さん(83)が日航ジャンボ機の墜落現場、「御巣鷹の尾根」に向けて、慰霊登山を行う遺族たちに使ってもらおうと、32年前から毎年、作っています。

27日は30本のつえが用意され、藤岡市の美九里東小学校では、5年生と6年生の児童、およそ30人が空の安全を願うメッセージなどを書き込みました。

子どもたちは「悲しい事故が起きないように空の安全を願っています」や、慰霊登山を行う遺族に向けて「気をつけて無事に登ってください」などと、それぞれの思いを書いていました。

6年生の女子児童は「『二度と悲しい事故が起きないように』という思いを込めて字を書きました。つえを使って気持ちよく山を登ってほしい」と話していました。

本多さんは「子どもたちが書いたメッセージで山を訪れた人が喜んでもらえればうれしい。子どもたちにはつえをきっかけに事故のことを学んでほしい」と話していました。

児童のメッセージが書かれたつえは、地元の役場に届けられ、「御巣鷹の尾根」に向かう登山道に置かれます。