ロシア極東で北朝鮮物産展 首脳会談を契機に関係強化 続くか

北朝鮮の衣料品や食料品などを集めた物産展がロシア極東で開かれ、地元の知事が交流の拡大をアピールしました。ロシアと北朝鮮をめぐっては今月、プーチン大統領が24年ぶりに北朝鮮を訪問するなど両国は一層の関係強化を図っています。

ロシア極東の中心都市ウラジオストクでは、26日から5日間の日程で北朝鮮の物産展が開かれています。

会場には60のブースが設けられ、北朝鮮の衣料品や即席麺などの食料品などが展示されています。

中には、去年打ち上げに成功したとする軍事偵察衛星のための新型ロケットを模したおもちゃなどもあります。

ロシアと北朝鮮をめぐっては今月、プーチン大統領が24年ぶりに北朝鮮を訪問してキム・ジョンウン(金正恩)総書記と首脳会談を行い、軍事協力を高める新たな条約に署名するなどおととしのウクライナ侵攻以降、急速に接近しています。

主催した沿海地方のコジェミャコ知事は、初日に「2国間の協力の幅広い展望を開くものだ」と述べ、交流拡大に意欲を示しました。

両国は、ことし2月にロシアから北朝鮮に向けた観光ツアーも再開しているほか、秋には北朝鮮で開催される物産展に、沿海地方からも参加することが決まっているとし、首脳会談を契機にさらなる関係強化が続くとみられます。