発達障害など可能性ある受刑者 社会復帰につなぐ職業体験 千葉

発達障害などの可能性がある、若い受刑者を収容している千葉県市原市の刑務所で、出所後の社会復帰につなげようと、ホテルの仕事を学ぶ職業体験が行われました。

去年新たに設置された「市原青年矯正センター」は、発達障害や知的障害などの可能性がある16歳からおおむね26歳までの男性の受刑者が収容され、出所後の就労など社会復帰の支援に力を入れています。

27日は、木更津市の大型ホテルに勤めるベトナム人の技能実習生たちを招いて職業体験が行われ、16人の受刑者が参加しました。

はじめに技能実習生からベッドメイキングの手順が説明され、2人で息を合わせてシーツの両端を引っ張ることで、しわが残らないようマットレスに取り付けられると指導を受けました。

続いて受刑者たちが実際に体験し、互いに声を掛け合って繰り返し作業に取り組むことで、最後には短い時間できれいにシーツを取り付けていました。

「ホテル三日月」の渡辺直樹財務統括部長は、「チームワークを大切にして限られた時間で仕事を行う技術は、どこに行っても生かせると思います」と話していました。

「市原青年矯正センター」の稗田崇センター長は「意欲的に取り組んでいていい経験になったと思うので、今後もこのような機会を増やしていきたい」と話していました。