千葉 発電所から銅線窃盗疑い 容疑者「渡航費用の返済に」供述

千葉県市原市の太陽光発電所から合わせて長さおよそ7キロの銅線ケーブルを盗んだとして逮捕されたカンボジア国籍の容疑者が「渡航費用の返済に充てたかった」などと供述し、盗んだケーブルを渡して報酬を得ようとしていたとみられることがわかりました。警察がほかにも関わっている人物がいるとみて調べています。

カンボジア国籍のヴィ・トリア容疑者(30)は、ことし4月市原市の太陽光発電所から合わせると長さが6.9キロになる、銅線ケーブル時価およそ1400万円相当を盗んだとして逮捕され、27日、検察庁に送られました。

容疑者が運転していた車から盗まれたケーブルの一部が見つかったということで、警察は車とケーブルを公開しました。

警察によりますともとは40メートルから90メートルほどあるケーブルを切断して運搬していたということで、調べに対し「家族の生活費のほか、日本への渡航費用の返済に充てたかった」と供述していることが新たにわかりました。

「仲間と連絡をとって盗んだ」という趣旨の供述もしていて盗んだケーブルを渡して報酬を得ようとしていたとみられています。

容疑者は4年前に来日し在留期限が切れた状態でした。

警察はほかにも関わった人物がいるとみて捜査を進めています。