伊藤匠新叡王 出身地の東京 世田谷区役所を表敬訪問

将棋の八大タイトルの1つ「叡王戦」で、藤井聡太八冠に勝って、初めてタイトルを獲得した伊藤匠新叡王が出身地の東京 世田谷区役所を表敬訪問しました。

伊藤匠七段は、今月20日に甲府市で行われた「叡王戦」五番勝負の最終局で、藤井八冠に勝ち、3勝2敗で「叡王」のタイトルを奪取しました。

世田谷区出身の伊藤新叡王は、5歳のころから棋士養成機関の「奨励会」に入るまでの間、世田谷区の三軒茶屋にある将棋教室に通っていて、27日は師匠の宮田利男八段らとともに、世田谷区役所を訪れました。

保坂展人区長が伊藤叡王に花束を手渡し「おめでとうございます。大変喜んでいます」と、お祝いのことばを伝えました。

これに対し、伊藤叡王は「世田谷区で生まれ育った自分がこのようにご報告できることを大変うれしく思っています」と答えていました。

伊藤叡王は、叡王戦の勝負の合間に下北沢で行われた将棋イベントにことしも参加したということで「街で将棋を盛り上げてくれているのを、非常にうれしく思います。叡王戦の最中にもたくさんの声をかけていただきました」と話し、地元の声援が力になったと振り返りました。

今後について、保坂区長は「街をあげて応援していきます」と伝え、伊藤叡王は「来年には防衛戦があります。また、他の棋戦でも活躍できるよう頑張りたいです」と抱負を述べていました。