ドジャースは26日、相手の本拠地シカゴでホワイトソックスとの3連戦の最終戦に臨み、大谷選手は1番・指名打者で先発出場しました。
前の試合で24号ホームランを打つなどドジャースの球団記録と並ぶ9試合連続で打点をあげた大谷選手は1回、プレーボール直後の第1打席で2試合連続となる今シーズン25号の先頭打者ホームランを打ちました。
フルカウントからの6球目、甘く入ったカットボールを逃さず、打った瞬間にホームランとわかる打球速度183.3キロ、飛距離133.1メートルの特大の当たりでした。
先頭打者ホームランは大リーグ7年目で通算9本目となり、大谷選手はこの先制点でドジャースの球団新記録となる10試合連続の打点をマークしました。
また、ナショナルリーグのホームラン王争いでは2位のブレーブスのオズーナ選手との差を4本に広げました。
1点リードの3回はノーアウト一塁二塁の場面で大谷選手に第2打席が回り、ここはフォアボールを選んで満塁にチャンスを広げました。
そのあと、1アウト一塁三塁から3番・フリーマン選手がツーベースヒットを打ち一塁ランナーの大谷選手もホームにかえってドジャースはこの回、3点を追加しました。
このあと5回の第3打席はサードへのファウルフライ、7回の第4打席は2アウト一塁の場面でフォアボールを選びました。
大谷選手はこの試合2打数1安打1打点フォアボールが2つで打率を3割2分2厘に上げ、リーグトップを維持しています。
また、この日の打点で今シーズン通算61打点としリーグトップとの差を「3」に縮めています。
ドジャースは先発した大リーグ2年目の25歳、ストーン投手が球数103球で9回を投げ抜き4対0で勝って、自身初めての完封でチームトップの9勝目をあげました。
ドジャースは4連勝で今シーズンの勝ち越しを「20」とし、30球団で勝率が最も低いホワイトソックスは早くも負け越しが「40」となりました。
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ドジャース 大谷翔平 2試合連続の先頭打者ホームラン
大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が26日、ホワイトソックス戦で2試合連続の先頭打者ホームランを打つなどチームの4連勝に貢献しました。打点は10試合連続でマークし、ドジャースの球団記録を更新しました。
大谷 記録ラッシュの6月
大谷選手は試合後、球団新記録の10試合連続打点となったことについて「まずランナーがいる状況が多いので、自分自身の打席を継続していくことをいちばんに考えている。その結果打点がついてきていると思う」とリーグトップクラスの強力打線の中で自分のバッティングに集中することが結果につながっていると話しました。
今月は序盤こそ低調だったものの、後半から調子を上げてここ10試合は36打数16安打の打率4割4分4厘、ホームラン8本、打点は17と一気に数字を積み上げ、打率とホームランはリーグトップに立ちました。
節目の記録にも迫っていて、日本選手ではイチローさん、松井秀喜さんに続き3人目となる大リーグ通算500打点まであと「2」、すでに日本選手では最多のホームランでは大リーグ通算200号まであと4本に迫っています。
大谷選手は2021年と去年の6月にそれぞれ月間MVPを受賞するなど、6月に調子を上げるシーズンが多く、要因を聞かれると「シーズンに慣れてくるのもそうだし、いいところや悪いところを改善しながら、ちょうどそういう波が来やすい時期なのかなと思う」と分析しました。
また、ドジャースの地元中継局によりますと、相手の本拠地での2試合連続先頭打者ホームランも球団初ということで、波に乗った6月に記録ラッシュの様相を見せています。
監督 “大谷のホームラン競争出場 より用心深く”
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大リーグ、ドジャースのロバーツ監督は現在ホームランの数でリーグトップに立つ大谷翔平選手のホームラン競争への出場について「より用心深く考えなければいけない」と話し、ピッチャーとしてはリハビリ中であることを考慮して慎重に検討する姿勢を示しました。
大谷選手は今シーズンここまでホームランの数でリーグトップに立っていて、7月のオールスターゲームに合わせて行われるホームラン競争への出場については、これまで「やりたい気持ちはあるが右ひじのリハビリ中なので、チームからの許可などほかの部分との兼ね合い次第だ」と話しています。
これについて、ドジャースのロバーツ監督は26日の試合前の取材で「彼の出場は野球界にとってすばらしいことだ。しかし一方で、ドジャースの監督としては彼はひじのリハビリ中で、多くの強いスイングをしないといけないということもより用心深く考えなければいけない」と話し、ピッチャーとしてはリハビリ中であることを考慮して慎重に検討する姿勢を示しました。
そのうえで「個人的には選手の選択を応援するべきだと思う」として、大谷選手の決断を尊重する考えも併せて示しました。
大谷選手は指名打者での出場と並行して、ピッチャーとしてのリハビリも続けていて、この日の試合前も球団スタッフを相手にキャッチボールをしておよそ60球を投げました。
後半は助走をつけて27メートル余りの距離を投げ込むなど徐々に強度を上げていますが、来シーズンから投打の二刀流として復帰を見据える上で3年ぶりにホームラン競争に出場するのか、決断が注目されています。