猛暑でバターの在庫減少のおそれ 輸入枠4000トン追加へ 農水省

ことしの夏も猛暑となって生乳の生産量が減った場合、バターの在庫が少なくなるおそれがあるとして、農林水産省は、新たに4000トンのバターの輸入枠を追加することを決めました。

日本は、バターや脱脂粉乳など特定の乳製品については、需給の安定をはかるために国が輸入していて、毎年、輸入枠を設定しています。

農林水産省では今年度、国が輸入するバターの輸入枠を最大1万トンとしていましたが、バターの需要は菓子やケーキなどに使われる業務用を中心に伸びる一方で、ことし3月末の在庫量は、去年の猛暑の影響で、前の年より減少しているということです。

さらにことしの夏も猛暑となって生乳の生産量が減った場合には、在庫が少なくなるおそれがあるということで、農林水産省は安定供給を維持するために新たに4000トンのバターの輸入枠を追加し、今年度の輸入枠を最大1万4000トンに見直すことを決めたということです。

追加で輸入枠が設定された分のバターの入札は、来月以降、行われる予定です。