能登半島地震の課題を検証 国のワーキンググループ初会合

能登半島地震の課題を検証し今後の災害対応に生かそうと、国のワーキンググループが新たに立ち上がり、地震による孤立を想定した対策や避難所の環境の改善を進めるべきだといった意見が出されました。

能登半島地震では、各地で道路が寸断され救助活動や被災者の支援に支障が出るなど、さまざまな課題が残りました。

こうした教訓を生かそうと、国は新たにワーキンググループを立ち上げ、26日都内で開かれた初会合には、防災の専門家などが出席したほか、石川県の馳知事や輪島市の坂口茂市長もオンラインで参加しました。

会合では、当時の課題を振り返り、出席した委員からは医療や福祉などの人手が不足していたといった意見があがりました。

また、能登半島地震を踏まえた今後の対策について、▽孤立集落のようにすぐに救援に行けない地域は特に耐震化を進めるべきだといった意見や、▽避難所の環境の改善に向けて移動式のトイレトレーラーなどを全国的に用意したり、女性や高齢者などの視点を取り入れたりすべきだといった意見が出されました。

ワーキンググループでは、ことし秋ごろをめどに報告書を取りまとめる予定で、南海トラフ巨大地震や首都直下地震などの対策にも役立てられます。