ウクライナのゼレンスキー大統領は26日、SNSに動画を投稿しロシア軍との激しい戦闘が続く、東部ドネツク州を訪問したと明らかにしました。
現地には24日に起用を発表したばかりのフナトフ司令官とともに訪れたとしたうえで「6か月間以上、関係する政府高官が現場に来ていないことに驚いた。適切な措置をとる」と述べました。
ウクライナのメディアは、フナトフ司令官の前任者に対しては、一部の部隊から兵士の犠牲が増えているなどと、批判の声があがっていたと伝えていて、ゼレンスキー大統領としては前線の状況を自ら把握し、軍内の不満に耳を傾ける姿勢をアピールした形です。
一方、ロシア外務省は25日「虚偽の情報を組織的に拡散している」としてヨーロッパの81のメディアへのロシア国内からのアクセスを制限すると発表しました。
この中にはフランスのAFP通信や有力紙ルモンド、それにドイツの有力誌シュピーゲルなど主要メディアの多くが含まれています。
ロシア外務省はEU=ヨーロッパ連合が先月「ロシアのプロパガンダを広めている」として、国営のロシア通信などのEU域内での放送を制限したことへの対抗措置だとしています。
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ゼレンスキー大統領 東部前線を訪問 軍内の不満に耳傾ける
ウクライナのゼレンスキー大統領は激しい戦闘が続く東部ドネツク州を新たに起用した軍の司令官らと訪問し、前線の状況を自ら把握するとともに軍内の不満に耳を傾ける姿勢をアピールしました。