北海道 日高山脈の一帯 新たな国立公園に指定 国内で35か所目

原生的な自然の生態系が広がる北海道の日高山脈の一帯が25日、国内で35か所目の国立公園に指定されました。

新たに指定されたのは、北海道の帯広市や日高町など13の市町村にまたがる「日高山脈襟裳十勝国立公園」で日高山脈一帯や襟裳岬など陸域と海域を合わせて25万ヘクタール以上の面積です。

指定理由について環境省は、「山脈が内陸部から海まで延々と連なる雄大さと、自然状態のままのまとまりを持った傑出した自然の風景地だ」などとしています。

新たな国立公園の指定は、鹿児島県の「奄美群島国立公園」以来7年ぶりで、35か所目となります。

環境省は高山植物の群落地域や原生的な状態を保持している地域を「特別保護地区」に指定し、厳重な保護を図っていくとしています。

伊藤環境大臣は25日の閣議後の記者会見で「新たな国立公園のすばらしい風景をしっかりと保全し、その魅力を味わってもらえるよう、今後も地域と共同して管理に取り組む」と話していました。