学校の敷地内にクマ 近くの山林に逃げる けが人なし 栃木 日光

栃木県日光市の小中学校の敷地内にクマがいるのが見つかりました。クマはその後近くの山林へ逃げていきけが人はいませんでしたが、警察が注意を呼びかけています。

24日午前11時ごろ、日光市中宮祠の中宮祠小中学校の教員から「校庭内でクマが横になっている」と警察に通報がありました。

小中学校の教員が校舎内から撮影した映像には体長およそ1メートルのクマが校庭にあるサクラの木に登る様子が映っています。

警察や学校によりますと、クマは数十分ほど木の上で過ごしたあと、正午ごろに高さおよそ1.5メートルのフェンスをよじ登って学校の西側にある山林へ逃げていったということです。

また午後2時すぎ、学校の西側の敷地内に同じような大きさのクマが再び現れ、木に登るなどしたあと午後3時半すぎに隣接する山林の中へ逃げていったということです。

学校には児童、生徒、教職員合わせておよそ30人がいましたが、いずれも校舎内に待機していてけが人はいなかったということです。

クマが近くにいるおそれがあるため、日光市は捕獲用の箱わなを学校の敷地内に設置するとともに、今週いっぱいは保護者に車で登下校の送迎をしてもらうことにしています。

また、警察が付近のパトロールを行うほか、注意を呼びかけています。

目撃した教頭「落ちていたサクランボを食べていた」

クマを目撃した、中宮祠小中学校の旭山晴美 中学校教頭は「1回目、2回目ともにクマは落ち着いており、ほえる様子もなく、木のまわりの落ちていたサクランボを食べていました。姿を見たときは『あ、クマだ』と驚きました」と話していました。