韓国 工場火災22人死亡 約3万5000個のリチウム電池 次々爆発か

韓国・ソウル近郊の電池メーカーの工場で24日、発生した火災では、22人の死亡が確認されました。およそ3万5000個あったリチウム電池が次々に爆発したとみられていて、現地の警察や消防が25日、現場を詳しく調べる方針です。

ソウル近郊のキョンギ(京畿)道ファソン(華城)にある電池メーカーの工場で24日、火災が発生し、22人の死亡が確認されました。

現地の消防によりますと、このうち、18人が中国籍、2人が韓国人、1人がラオス国籍で、残る1人の国籍は分かっていないということです。

また、死亡した人のほとんどは、製造したリチウム電池の検査や包装などを行う2階で見つかったということで、工場の外に通じる階段があったものの脱出できなかったとみられるとしています。

24日夜、現場を訪れたユン・ソンニョル大統領(尹錫悦)は「非常口の近くに発火物質があったため、多くの人が脱出できずに死亡した」と述べ、原因の究明や再発防止の徹底を指示しました。

消防は目撃情報などから、およそ3万5000個あったリチウム電池が次々に爆発したとみられるとしていて、警察とともに25日、現場を詳しく調べる方針です。