クリミアにウクライナ軍がミサイル攻撃 米供与のATACMS使用か

ロシアが支配するウクライナ南部のクリミアの当局者は、ウクライナ軍によるミサイル攻撃で4人が死亡、およそ140人がけがをするなどしたと明らかにしロシア国防省はアメリカがウクライナに供与したクラスター弾を搭載したミサイルが使われたと、非難しました。
一方、ウクライナ東部のハルキウでは、ロシア側による攻撃で新たに死傷者が出ていて、双方の応酬が続いています。

ロシアが支配するウクライナ南部クリミアのセバストポリの当局者は23日、ウクライナ軍によるミサイル攻撃があり、子どもを含む4人が死亡し、144人がけがをするなどして手当てを受けたと、明らかにしました。

当初、現地の当局者は5人が死亡したとしていましたが、その後、死者数を訂正しました。

この攻撃についてロシア国防省は、アメリカがウクライナに供与したクラスター弾頭を搭載した射程の長いミサイルATACMS、5発が使われ、4発は迎撃したものの、1発が空中で爆発して被害をもたらしたとしています。

そのうえで「市民に対する計画的なミサイル攻撃の責任は、兵器を供与したアメリカと、攻撃に領土を使わせたウクライナにある」と非難し、対抗措置をとる構えを見せています。

一方、連日ロシア軍による攻撃が続くウクライナ東部のハルキウでは、23日も住宅地などに4回の爆撃があり、地元の当局者によりますと、1人が死亡、12人がけがをするなどしました。

ゼレンスキー大統領は「ロシアがわが国の都市を脅かすのを防ぐため、最大限の努力をする」と強調していて、双方の応酬が続いています。