【詳細】イスラエル・パレスチナ 中東情勢(6月24日)

イスラム組織ハマスへの攻撃を続けるイスラエルのネタニヤフ首相は、アメリカが兵器や弾薬の供与を滞らせていると改めて不満を示し、バイデン政権との関係が冷え込む事態も予想されます。

※中東情勢に関する日本時間6月24日の動きを随時更新してお伝えします。

イスラエル国防相 米国防長官らと今後の対応協議へ

アメリカを訪問しているイスラエルのガラント国防相は、オースティン国防長官らとの会談で、ガザ地区での作戦を次の段階へ移行させることやヒズボラへの対応についても協議する考えを示しています。

ロイター通信は、次の段階とはガザ地区での戦闘を小規模なものに縮小させるとともに、地区の管理に向けて取り組み始める段階だと伝えています。

ガラント国防相は、次の段階への移行によってヒズボラへの対応に集中できるようになるとも示唆していて、紛争の拡大が懸念される中、イスラエルの今後の出方が焦点となります。

イスラエル首相 ガザ地区での戦闘収束させヒズボラとの戦闘へ

ネタニヤフ首相は23日、イスラエルのテレビ局のインタビューの中で、ガザ地区での戦闘について「戦争が終わる訳ではない」として、ハマスの壊滅と人質の解放に向けた作戦は継続するとしながらも、「激しい戦闘の段階は終わりつつある」と述べ、激しい戦闘を近く収束させる可能性に言及しました。

そのうえで、「激しい戦闘の段階が終われば、部隊をイスラエル北部に動かす可能性がある」と述べ、隣国レバノンとの国境方面に軍の部隊を振り向け、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘に充てる可能性を示唆しました。

イスラエルとレバノンの国境付近では、連日イスラエル軍とハマスとの連帯を示すヒズボラとの攻撃の応酬が続いていて、今後双方の戦闘がさらに激化し紛争が拡大することが懸念されます。

イスラエル首相 米の支援削減を再び主張

イスラエルのネタニヤフ首相は、23日の閣議で「4か月前にはアメリカからの軍事物資が大幅に減った。数か月たっても状況が変わらないため、公にすることにした」と述べ、バイデン政権がハマスの壊滅に必要な兵器や弾薬の供与を滞らせていると改めて不満を示しました。

ネタニヤフ首相は今月18日にも同様の主張をして、これに対しホワイトハウスのカービー大統領補佐官が支援は行っているとしたうえで「発言に深く失望している」と不快感を示していました。

AP通信は、ネタニヤフ首相が後ろ盾のアメリカに対してもきぜんと臨む姿勢を国内に示そうとしているという見方を伝えていますが、アメリカへの不満を繰り返し表明したことで、バイデン政権との関係が冷え込む事態も予想されます。

こうした中、イスラエルのガラント国防相がアメリカを訪れオースティン国防長官らとガザ地区での軍事作戦などについて協議する予定で、ネタニヤフ首相の言動がどのような影響を及ぼすのか注目されます。

ガザ地区 UNRWA拠点近くで空爆 5人が死亡 死者3万7598人に

パレスチナのメディアは23日、ガザ地区北部のガザ市にあるUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関の拠点近くでイスラエル軍による空爆があり、5人が死亡したと伝えました。

また、パレスチナのメディアは24日、ガザ地区北部のガザ市で医療施設が砲撃され、2人が死亡したと伝えました。

地元の保健当局によりますと、ガザ地区のこれまでの死者は3万7598人に上っています。