【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(6月24日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる24日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、およびロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

IAEA事務局長 ロシアにザポリージャ原発周辺への攻撃中止求める

IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は23日、声明で、ロシア軍が占拠する、ウクライナ南部にあるザポリージャ原子力発電所の周辺に対する攻撃をやめるよう求めました。

声明では先週、ザポリージャ原発が立地する、エネルホダルにある変電所が損傷して周辺地域への電力の供給が途絶えたと指摘しています。

ロシア側は無人機の攻撃によるものだとし、原発に常駐するIAEAの専門家が現場を調べた結果、無人機の残骸などを確認したということです。

グロッシ事務局長は、ザポリージャ原発の6つの原子炉への電力供給に影響はなかったとした上で、「誰が背後にいるにせよ、これを止めなければならない。原発とその周辺に対する無人機の使用はますます頻繁になっている。これは全く容認できず、原発の安全確保のための原則に反するものだ」と非難して原発周辺に対する攻撃をやめるよう求めました。

プーチン大統領 “北朝鮮との関係を高いレベルに引き上げた”

プーチン大統領は、6月19日、24年ぶりに北朝鮮を訪れ、キム総書記と首脳会談を行い、ロシアと北朝鮮のどちらか一方が戦争状態になった場合、軍事的な援助を提供することなどを明記した包括的戦略パートナーシップ条約に署名しました。

ロシア大統領府によりますと、プーチン大統領は24日、キム総書記にメッセージを送り、この中で、滞在中に受けた歓迎に感謝しました。

そして、訪問について、「特別な意義を持ち、ロシアと北朝鮮の関係をこれまでにない高いレベルにまで引き上げた」と意義を強調しました。

そのうえで、「建設的な対話を続け、緊密に協力していくことを楽しみにしている。あなたは、ロシアではいつでも歓迎される大切なゲストだ」と述べ、今後さらに関係を深めていくことに期待を示しました。

プーチン大統領は、先の首脳会談で「次は、モスクワで会談が開かれることを望む」と述べています。

プーチン大統領としては、ウクライナ侵攻が長期化し、兵器不足に陥る中、砲弾などを提供しているとされる北朝鮮との関係を重視する姿勢を示しました。

北朝鮮軍幹部 米国を非難 “新たな世界大戦につながる”

北朝鮮の朝鮮労働党中央軍事委員会のパク・チョンチョン副委員長は24日、国営の朝鮮中央通信を通じて、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐる談話を発表しました。

このなかでは、アメリカが、ウクライナ東部の防衛を目的に、ウクライナに供与した兵器で、ロシア領内を攻撃することを許可したとして非難し、「ロシアとの全面的な軍事的衝突、新たな世界大戦へとつながる最悪の結果を招くだろう」と主張しました。

そのうえでパク氏は、「ロシアが戦略的反撃を加えることは、当然の権利であり、正当防衛となる」とロシアを擁護する立場を改めて強調しました。

パク氏は、6月19日にプーチン大統領が24年ぶりに訪朝して行われた首脳会談に同席しました。

北朝鮮は、今回の談話を通じて、ロシアと新たな条約に署名し軍事的な連携を深めるなか、両国の関係強化を誇示しています。

クリミアにウクライナ軍がミサイル攻撃 米供与のATACMS使用か

ロシアが支配するウクライナ南部クリミアのセバストポリの当局者は23日、ウクライナ軍によるミサイル攻撃があり、子どもを含む4人が死亡し、144人がけがをするなどして手当てを受けたと、明らかにしました。

当初、現地の当局者は5人が死亡したとしていましたが、その後、死者数を訂正しました。

この攻撃についてロシア国防省は、アメリカがウクライナに供与したクラスター弾頭を搭載した射程の長いミサイルATACMS、5発が使われ、4発は迎撃したものの、1発が空中で爆発して被害をもたらしたとしています。

その上で「市民に対する計画的なミサイル攻撃の責任は、兵器を供与したアメリカと、攻撃に領土を使わせたウクライナにある」と非難し、対抗措置をとる構えを見せています。

一方、連日ロシア軍による攻撃が続くウクライナ東部のハルキウでは、23日も住宅地などに4回の爆撃があり、地元の当局者によりますと、1人が死亡、12人がけがをするなどしました。

ゼレンスキー大統領は「ロシアがわが国の都市を脅かすのを防ぐため、最大限の努力をする」と強調していて、双方の応酬が続いています。