ロサンゼルス五輪 競技会場を既存施設に変更で約240億円削減へ

2028年に開催されるロサンゼルスオリンピック・パラリンピックの組織委員会は、仮設の会場などでの実施を予定していた一部の競技について既存の施設に変更することを発表しました。この結果、およそ240億円の経費削減効果があるとしています。

ロサンゼルスオリンピック・パラリンピックの組織委員会は21日、仮設の会場などでの開催を予定していた一部の競技の実施会場の変更を発表しました。

変更されたのはオリンピックの14の競技とパラリンピックの4つの競技の会場です。

オリンピックのうち競泳は、ロサンゼルス郊外のイングルウッドにあるNFL=アメリカプロフットボールリーグのラムズやチャージャーズの本拠地で行われることになり、組織委員会によりますと、およそ3万8000席が設けられオリンピック史上、最も大きな競泳会場になるということです。

また、バスケットボールが同じくイングルウッドにあるNBA=アメリカプロバスケットボール、クリッパーズの本拠地で行われるほか、体操や新体操、トランポリンはロサンゼルスの中心部でNBA、レイカーズなどの本拠地を使用します。

ロサンゼルス大会の競技会場の計画は招致活動を行っていた2017年に一度策定されましたが、その後、経費削減などを目的に見直しが進められ、組織委員会は今回の変更も既存の施設などの利用を優先することを奨励するIOC=国際オリンピック委員会の方針に沿ったものだとしています。

これにより、およそ240億円の経費削減効果があるということです。

競泳の会場は開会式と閉会式でも使われることから競泳と陸上の日程が入れ替えられることになり、第1週の予定だった競泳が第2週に、第2週の予定だった陸上がマラソンを除いて第1週に行われるということです。