カブス 今永昇太 大リーグ移籍後最多の10失点で2敗目

大リーグ、カブスの今永昇太投手がメッツ戦に先発登板し、4回途中までにホームラン3本を含むヒット11本、移籍後最多となる10失点と打ち込まれ、2敗目を喫しました。

ここまで7勝1敗、今月に入って負けなしで防御率1.89と好調を維持する今永投手は21日、本拠地シカゴで行われたメッツ戦に中5日で先発登板しました。

1回、ツーベースヒットとフォアボールを出してノーアウト一塁二塁のピンチを招くと、続くバッターにインコースの速球を打たれ、スリーランホームランでいきなり3点を失いました。

続く2回には、先頭のバッターに高めの速球を打たれてソロホームランで追加点を奪われると、後続のバッターにもアウトコース低めの速球をツーランホームランとされ、立て続けに3点を失いました。

さらに3回には、ツーベースを含む3本のヒットで1点を奪われ1対7と大きくリードを許しました。

4回にも先頭バッターからツーベースの長打を含む3者連続ヒットを打たれて追加点を失い、アウトを1つも奪えずに一塁二塁とランナーを残したまま移籍後、最短の4回途中でマウンドを降りました。

このあと代わったリリーフピッチャーがしのげず今永投手が残したランナーがホームにかえって失点が重なりました。

今永投手は球数74球、ホームラン3本を含むヒット11本と打ち込まれて失点は大リーグ移籍後最多の「10」、ここまで1点台だった防御率は2.96となりました。

試合は、カブスが1対11と大敗し今永投手が2敗目を喫しました。

また、2番・ライトで先発出場した鈴木誠也選手は2打数ノーヒット、フォアボールが1つ、デッドボール1つでした。

悔しそうに振り返るも「これを苦しみとも思わずに取り組みたい」

今永投手は「自分の100%が通用しない時もあるということを感じた」と悔しそうに振り返り、今シーズン2回目の対戦となったメッツ打線について「ストレートに合わせて、あとは浮いた変化球を打つ意識に見えた。相手の対策を見て、自分もなにか対応しなければいけなかったがその対応もまた上回られてしまった」と大量失点の原因を分析しました。

ストレートの球速が今シーズンの平均よりも3キロ近く遅かったことについては「出力を抑えても一定のクオリティのまっすぐを投げることがベストではあるので、序盤はちょっと球速を落としていたが、エンジンをかける前に打たれてしまった」と話していました。

そして「精神的には苦しいですし、きつい部分もありますけど、自分はそういう体験を次につなげるというか、それを望んでいたはずなので、これを苦しみとも思わずに取り組んでいきたい」と話していました。