5月 熱中症で搬送 全国で約2,800人 高齢者が全体の半数 対策を

5月、熱中症で病院に搬送された人は全国でおよそ2800人に上りました。高齢者が全体の半数を占める傾向が続いていて、総務省消防庁はためらわずエアコンを使ったりこまめに水分をとったりするなど、熱中症への対策をとるよう呼びかけています。

5月は北日本と東日本を中心に暖かい空気が流れ込みやすく気温が上がる日が多くなり、大型連休の後半や5月中旬には各地で30度以上の真夏日を観測するなど、季節外れの暑さとなりました。

総務省消防庁のまとめによりますと、5月、熱中症で搬送された人は全国で2799人に上りました。

このうち死亡したのは1人で、入院が必要な「重症」や「中等症」があわせて813人、「軽症」が1964人でした。

年齢別では、65歳以上の高齢者が1519人と半数余りを占め、次いで18歳以上65歳未満が709人、7歳以上18歳未満が523人、7歳未満の乳幼児が48人となっています。

また、場所別では住居が757人と最も多く、次いで道路が536人、屋外の競技場や駐車場が505人などとなっています。

都道府県別では大阪府が157人と最も多く、次いで福岡県が154人、愛知県が151人、東京都で139人などとなっています。

総務省消防庁は、「5月は暑くても湿度が低い日が多かったので搬送人数は去年より少なかったが、ことしは6月に入ってから湿度も高くなって人数が増えている。まだ暑さに慣れていない時期なので、エアコンを使ったりこまめに水分をとったりするなど熱中症への対策をとってほしい」と呼びかけています。