岸田首相 政治資金規正法成立 混乱を陳謝“党守るために決断”

岸田総理大臣は自民党の代議士会に出席し、党の法案を修正して改正政治資金規正法を成立させたことをめぐり、大きな混乱があり迷惑をかけたと陳謝したうえで党を守るために総裁として決断したと説明しました。

閉会の手続きが行われた衆議院本会議を前に岸田総理大臣は21日自民党の代議士会に出席し「今回の通常国会はわれわれ自民党にとって大変厳しく困難な国会だった」と振り返りました。

そのうえで党が法案を提出し公明党や日本維新の会の主張を踏まえて修正して改正政治資金規正法を成立させたことをめぐり「内容にさまざまな意見があったことは十分承知している。また議論を進める中で大きな混乱があり迷惑をかけたことをおわび申し上げる」と陳謝しました。

そして「大きな問題を起こしたのが自民党であるということや国民の厳しい目が注がれていることを考え、党を守るため総裁として決断した」と説明しました。

さらに政府が提出した62の法案が1つをのぞいて成立したことに触れ「われわれの政策を大きく前進させることができた。改めて感謝を申し上げる」と述べました。

代議士会は衆議院本会議の前に開かれる党の会合で、20日は茂木派の津島淳・衆議院議員が岸田総理大臣が出席しなかったことに苦言を呈す場面がありました。