沖縄 尖閣沖 中国海警局の船1隻が一時領海侵入 海保の監視続く

20日、沖縄県の尖閣諸島の沖合で、日本の漁船1隻の動きにあわせるように領海に侵入した中国海警局の船1隻は2時間余り領海内を航行したあと、午前11時すぎに領海を出ました。海上保安本部は再び領海に入らないよう警告と監視を続けています。

第11管区海上保安本部によりますと、尖閣諸島の大正島の沖合で、中国海警局の船1隻が、20日午前9時前から日本の漁船1隻の動きにあわせるように日本の領海に侵入しました。

海警局の船は、2時間余り領海内を航行し、日本の漁船がこの海域から離れたあとの午前11時20分までに領海を出ました。

海上保安本部は、再び領海に入らないよう警告と監視を続けています。

尖閣諸島の沖合で中国海警局の船が日本の領海に侵入するのが確認されたのは6月7日以来で、ことしに入って18件目です。

森屋官房副長官「厳重に抗議 冷静かつきぜんと対応」

森屋官房副長官は記者会見で「このような活動は国際法違反であり、外交ルートを通じて厳重に抗議し、速やかにわが国の領海から退去するよう強く求めている。領海への侵入は誠に遺憾で、受け入れられない。引き続き緊張感を持って尖閣諸島周辺の警戒・監視に全力を尽くすとともに、中国側に対しては冷静かつきぜんと対応していく」と述べました。