石川 輪島「朝市通り」建物の公費解体 開始から2週間 申請増加

能登半島地震で大規模な火災が起きた石川県輪島市の「朝市通り」で建物の解体などの費用を行政が負担して行う「公費解体」が始まって2週間がたつ中、解体の申請が増えているということで、市は作業を急ぎ早期の復旧・復興をめざしたいとしています。

輪島市の「朝市通り」周辺では、大規模な火災などで被災したおよそ280棟の建物のうち、公費解体の申請があった100棟余りを対象として今月5日に作業が始まりました。

19日も市の委託を受けた作業員が、強い日ざしが照りつける中、休憩を取りながらがれきの撤去などに当たっていました。

市によりますと、新たにおよそ50棟について公費解体の申請があり、対象の建物は当初のおよそ1.5倍の160棟余りに増えたということです。

市はまだ申請のない建物について早めの申請を呼びかけるとともに、解体作業を急ぎ、早期の復旧・復興を目指すことにしています。

近くで衣料品店を営む向憲龍さん(81)は「急激には変わらないので、気長に待たないといけないと思っています。若者が魅力のあるまちに変わったなと思ってもらえるような明るい展望が開けるまちづくりにつなげてほしい」と話していました。