東京都知事選挙 告示 立候補者は過去最多の56人【一覧掲載】

任期満了に伴う東京都知事選挙が20日に告示され、これまでで最も多い56人が立候補しました。
小池知事の都政運営への評価が最大の争点となる見通しで、7月7日の投票日に向けて17日間の選挙戦がスタートしました。

立候補したのは、届け出順にご覧の方々です。
候補者の顔写真は、本人の承諾を得た方について紹介しています。

▽無所属の新人で、会社員の野間口翔氏(36)
▽無所属の新人で、映画プロデューサーの澤繁実氏(47)
▽無所属の新人で、医師の大和行男氏(46)
▽諸派の新人で、政治団体副代表の木宮光喜氏(71)
▽無所属の現職で、3期目を目指す小池百合子氏(71)
▽諸派の新人で、医師の内海聡氏(49)
▽無所属の新人で、広島県安芸高田市の元市長、石丸伸二氏(41)
▽諸派の新人で、一般財団法人理事長の小野寺紘毅氏(79)
▽諸派の新人で、政治団体代表の新藤伸夫氏(75)
▽無所属の新人で、元会社員の竹本秀之氏(68)
▽諸派の新人で、政治団体党首の桜井誠氏(52)
▽無所属の新人で、発明家のドクター・中松氏(96)
▽無所属の新人で、AIエンジニアの安野貴博氏(33)
▽諸派の新人で、タレントの清水国明氏(73)
▽諸派の新人で、実業家のAIメイヤー氏(51)
▽諸派の新人で、会社員の桑原真理子氏(50)
▽諸派の新人で、自営業の後藤輝樹氏(41)
▽諸派の新人で、元埼玉県草加市議会議員の河合悠祐氏(43)
▽無所属の新人で、会社役員の福本繁幸氏(57)
▽諸派の新人で、政治団体代表の黒川敦彦氏(45)
▽諸派の新人で、医師の桑島康文氏(62)
▽無所属の新人で、航空自衛隊の元航空幕僚長、田母神俊雄氏(75)
▽無所属の新人で、元参議院議員の蓮舫氏(56)
▽無所属の新人で、農業の内藤久遠氏(67)
▽諸派の新人で、合同会社代表社員の内野愛里氏(31)
▽諸派の新人で、医師の石丸幸人氏(51)
▽諸派の新人で、自営業の尾関亜弓氏(43)
▽諸派の新人で、会社経営の小松賢氏(36)
▽諸派の新人で、会社役員の加賀田卓志氏(47)
▽諸派の新人で、弁護士の福永活也氏(43)
▽諸派の新人で、会社役員の犬伏宏明氏(48)
▽諸派の新人で、会社員の武内隆氏(61)
▽諸派の新人で、元宇都宮市議会議員の遠藤信一氏(59)
▽諸派の新人で、会社役員の上楽宗之氏(45)
▽諸派の新人で、会社員の二宮大造氏(53)
▽諸派の新人で、ホストの中江友哉氏(32)
▽諸派の新人で、会社員の舟橋夢人氏(58)
▽諸派の新人で、個人投資家の山田信一氏(53)
▽諸派の新人で、会社役員の加藤英明氏(65)
▽諸派の新人で、会社役員の草尾敦氏(55)
▽諸派の新人で、会社役員の津村大作氏(50)
▽諸派の新人で、インターネットコメディアンの横山緑氏(46)
▽諸派の新人で、元警察官の前田太一氏(38)
▽諸派の新人で、元介護職員の南俊輔氏(39)
▽諸派の新人で、起業コンサルティング業の福原志瑠美氏(41)
▽諸派の新人で、会社員の木村嘉孝氏(49)
▽諸派の新人で、元自衛官の三輪陽一氏(42)
▽諸派の新人で、フリーランスエンジニアの松尾芳治氏(46)
▽無所属の新人で、プランナーの穂刈仁氏(57)
▽無所属の新人で、建設業の小林弘氏(49)
▽無所属の新人で、医師の加藤健一郎氏(74)
▽無所属の新人で、作家のひまそらあかね氏(41)
▽無所属の新人で、公認会計士の向後真徳氏(62)
▽無所属の新人で、一般社団法人理事長の牛窪信雄氏(51)
▽諸派の新人で、合同会社代表の古田真氏(77)
▽諸派の新人で、会社員のアキノリ将軍未満氏(37)

立候補したのは以上の56人で、過去最多だった前回・4年前の22人を大きく上回りました。

小池氏「キーワードは首都防衛」

小池百合子氏は「大目標は世界で一番の都市東京の確立。キーワードは首都防衛。都民の命を守る、暮らしを守る、そして経済を守るだけではありません。発展をさせていきます。東京をもっともっとよくしていく。都民の皆さんのために進めてまいりたい」と訴えました。

石丸氏「政治屋はいかん、許せん」

石丸伸二氏は「政治屋はいかん、許せん。世界に目を転じれば、若い世界各国のリーダーが生まれています。みんなでいま時代を動かせるチャンスが来ています。私たちが動いていきましょう」と訴えました。

清水氏「都民の命救う災害対策」

清水国明氏は「東京都民のみなさんの命を救うための災害対策。東京都政の透明化、みなさんからいただいた税金をどのように使うのか、誰に使うのか。東京都知事を私にやらせてください」と訴えました。

田母神氏「安全で豊かな暮らしを」

田母神俊雄氏は「東京を安全で豊かな暮らしができるまちにしたい。災害時に大被害を受けず、亡くなる方が少なくなるよう準備したい。日本人として自信と誇りをもてる教育を実施したい」と訴えました。

蓮舫氏「若い人たちを支えたい」

蓮舫氏は「徹底して、若い人たちを私は支えたい。若い人たちの負担と不安を取り除きたい。若い人たちが何かを諦めないですむ。自分で自分の人生を選択することができる。それこそが、東京都が国よりも率先して行えることだと私は確信しています」と訴えました。

各党の対応は

▽自民党、公明党、国民民主党都連、地域政党の都民ファーストの会は小池氏を自主的に支援します。

▽立憲民主党、共産党、社民党は蓮舫氏を支援します。

▽日本維新の会とれいわ新選組はいずれの候補者も支援しないとしています。

▽教育無償化を実現する会と参政党は自主投票としています。

5人の公約は

5人の公約は次の通りです。

▽小池氏は「『東京大改革3.0』を進め、あらゆる危機から都民の命と生活を守る」としています。そして、少子化対策や子育て支援策として、都が行っている第2子以降の保育料無償化を第1子にも拡大することや、出産の際の無痛分べんの費用を助成することなどを盛り込んでいます。また、高齢者対策として、都独自の認知症専門病院を創設することや、自然災害への対策として、木造住宅が密集する地域の解消や、電柱をなくして電線を地中に埋める「無電柱化」の取り組みなどをさらに進めるとしています。

▽石丸氏は「政治再建」を掲げ、AI=人工知能を活用して効率的に民意を集約し、利権政治からの脱却を図るとしています。また、災害リスクへの対応を急ぐとともに、インバウンドなどの外需に目を向けてサービスを拡充し、産業創出を図るとしています。

▽清水氏は災害対策を強化するため、近隣自治体と連携した2次避難先の確保を進めるなどとしています。また、「透明・安心なくらし」として、行政文書のすべての開示や高齢者に配慮したIT改革を進めるなどと訴えています。

▽田母神氏は「災害に強い街東京を作る」として、1週間分の水や食料の備蓄を行うなどとしています。また、「日本人としての自信と誇りを持たせる教育の実施」を掲げ、「自虐史観教育の修正」や、道徳教育の強化などを訴えています。

▽蓮舫氏は「7つの約束を実現し、本物の東京大改革をする」としています。そして、少子化対策では現役世代の手取りを増やすことが重要だとして、都と契約する企業に働く人の待遇改善を求める新たな条例を制定することや、都の非正規職員を順次、正規化すること、子どもが多い住民税の非課税世帯を対象に家賃の補助制度をつくることなどを盛り込んでいます。また、行財政改革として、都のすべての事業を第三者がチェックできる体制をつくるほか、都が事業を認可し、樹木の伐採などで反対の声もあがっている明治神宮外苑の再開発について、すでに行った環境アセスメントなどを改めて検証するとしています。

都政運営の評価が最大の争点に

今回の選挙では、小池知事の2期8年にわたる都政運営の評価が最大の争点になる見通しです。

また、東京都の去年の出生率が0.99と1を下回る中での今後の少子化対策や子育て支援のあり方、都が事業を認可し、反対の声も上がっている明治神宮外苑の再開発などをめぐって議論が行われる見通しです。

さらに、政治とカネの問題や、物価高騰対策などについても論戦が交わされるものとみられます。

東京都知事選挙は17日間の選挙戦を経て7月7日に投票が行われ、即日開票されます。