ドジャース 大谷翔平 2安打3打点 活躍もチームはサヨナラ負け

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が19日、ロッキーズ戦に出場し、2安打3打点と活躍しましたが、チームはサヨナラ負けを喫しました。

大谷選手は相手の本拠地、コロラド州デンバーで行われたロッキーズ戦に1番・指名打者で先発出場し、1回の第1打席はサードへのファウルフライとなりました。

3点を追う2回は2アウト満塁のチャンスで第2打席が回り、150キロを超える速球を左中間に打ち返した当たりが走者一掃となるタイムリーツーベースヒットとなって同点に追いつきました。

さらに大谷選手は2番・フリーマン選手のヒットでホームを踏み、ドジャースが4対3と勝ち越しました。

4回の第3打席はサードゴロに倒れましたが、6回の第4打席では低めの変化球をライト前に引っ張ってヒットとし、4試合連続となる複数安打をマークしました。

しかし、このあと6対6の同点となった8回、2アウト一塁二塁のチャンスで迎えた第5打席では2球で追い込まれたあと、3球目の低めの変化球を見逃して三振でした。

試合はドジャースが9回、1アウト一塁三塁のピンチでロッキーズのバッターに犠牲フライを打たれて6対7でサヨナラ負けを喫しました。

ドジャースの連勝は「3」で止まりましたが、大谷選手はこの試合、5打数2安打3打点で打率を3割1分7厘に上げました。

大谷翔平 試合後の一問一答

大谷選手は、サヨナラ負けを喫したものの、ヒット2本3打点と結果を残した試合後、報道陣の取材に応じました。

4試合連続で複数安打となっているバッティングの好調の一因を明かしたほか、けが人が相次ぐチーム状況についての思いなど、およそ9分間質問に答えました。

〈アメリカメディア〉
Q.得点圏で結果を残しているが、スイングの感覚など何かをつかんだのか?
A.まあ最後ね、もちろん打てればもっとよかったですし、満塁の場面はしっかり甘い球、結果的に全員返すことができたので、いい打席だったなと思います。

Q.最後の打席で狙っていたことは。
A.まあ、まずはバットにしっかり当てることが最優先かなとは思うので、最後のきわどいボールもしっかりとまず振りにいって、ファウルでもなんでもいいので、まずバットに当てるということが最優先だったかなと思います。

Q.離脱したベッツ選手の穴を埋めることを意識している?
A.そうですね、まあリーダー的な存在の選手ですし、なかなか簡単に埋まる穴ではないと思いますけど、みんなでなんとかカバーしたいなという気持ちをみんな持っていると思います。

Q.21日からのエンジェルス戦に向けて、元チームメートと会えるのは楽しみ?
A.そうですね、そこはもちろん楽しみにしていますし、まあ、それはそれとしてまずあす、しっかりとこのシリーズ勝ち越せるように、そこだけまず集中したいなと思っています。

Q.エンジェルスはどれくらいフォローしている?
A.成績はちょっとわかんないですけど、まあ、たとえばオホッピー選手が調子いいなとか、そういうのは何か野球を見ていれば流れてくるものではあるので、そういうのは多少知ってはいます。

Q.レギュラーシーズンでエンジェルスと対戦するのは初めてだが感情的な部分もある?
A.んーまあ、ドジャースタジアムでやるので、エンジェルスタジアムでもしやることがあればそれは特に特別なことかなと思うんですけど、今回は自分たちのホームなので、まあまずは自分たちの野球にしっかりと集中したいなと思っています。

Q.けが人が相次いでいるが、チーム一丸になるために感じていることは。
A.まあ特にけが人がちょっと多くなる時期ではあると思うので、全員でカバーしたいなというのはそのとおりですし、えー、まあなんていうんですか、不幸中の幸いというか、必ず戻ってくる、ムーキーも必ず戻ってくる、由伸も必ずシーズン中に戻ってくると思うので、まずはそこまでみんなでカバーできればいいんじゃないかなと思います。

〈日本メディア〉
Q.打席の前にバットを下に置いているが、立ち位置の確認?
A.そうですね、はい。

Q.立ち位置を確認するメリットは。
A.まあ立ち位置、同じふうに構えて同じ位置に立つというのがまあ、なんていうんですか、いちばん大事なことではあるので、球場によってバッターボックスのラインの太さが違ったりとかするので、そこでまあ多少ずれたりとかということがないようにしたいなと思っています。

Q.最近はボール球をほとんど振っていない。どう修正したのか。
A.んー、さっき言ったとおり同じ位置で同じように構えるというのが、まず同じようにボールを見ることに対してはいちばん大事なことではあるので、まあ動く前の段階がやっぱりいちばん大事かなと思います。

Q.そこがずれていた?
A.そうですね、調子が悪いときというのはやっぱり、動きどうのこうのというより、構えがやっぱりしっくり来ないなというものだと思うので、そこがやっぱりいちばん大事だなと思います。

Q.1番に入ることへの意識は。
A.んー、あんまりそこまで意識はしないように、いちばん変わるのは本当の1打席目だと思うので、そこさえしっかり、リズムよく入れれば自分の仕事になるのではないかなと思います。

Q.状況に応じたアプローチが見られるが、自身の考えは。
A.んー、まあシチュエーションもそうですし、やっぱり打線のメンバーが変われば流れも変わると思うので、まずは、まあここまでもそうでしたけど、ドジャースという球団のラインナップにまずしっかり慣れるというか、そこがいちばん、特にこのポストシーズンに向けて、短期決戦に向けて大事なんじゃないかなと思います。

Q.そういう意味できょうの打席の手応えと反省は。
A.まあ出ていればやっぱり打つ打たない結果は必ず出てくるので、まあいい打席も反省するところもありますし、悪い打席ももちろん見直さないといけないところはたくさんあるので、そこは毎日毎日、毎回言ってますけど、進歩できるように、またラインナップにしっかり順応できるように、そこがいちばん大事かなと思います。

Q.スパイクを変えた理由は。
A.いや送られてきて、かっこいいなと思ったので、変えました。

Q.コーチがキャンプから下半身強化が生かされていると言っていたが、自身で生かされていると感じることは。
A.んーまあ、シーズン中はもう本当にまずいちばんはけがをしないことがいちばん大前提ですし、トレーニングは特に、まあ現状維持ができるように、まあちょっと減るものだとは思っているので、そこはなんとか現状維持をまず最優先に考えて、リカバリーをまず最優先に考えてトレーニングはしているので、特にオールスター前疲れたまってくると思いますけど、やっぱりしっかりリカバリーもとりながらが大事だなと思います。

大谷 “打席に入る際のルーティーンが好調の一因”

試合後、取材に応じた大谷選手は、2回の同点に追いつくタイムリーツーベースについて「しっかり甘い球を打って結果的に全員ランナーを返すことができたのでいい打席だった」と振り返った上で、8回のチャンスで三振に倒れた場面については「最後のきわどいボールもまず振りにいって、ファウルでもなんでもいいのでバットに当てることが最優先だった」と反省を口にしました。

この日もヒット2本で4試合連続で複数安打と好調を維持している大谷選手は、足元にバットを置くような動きが打席に入る際のルーティーンになっています。

バッターボックスでの立ち位置を一定にするための動きだということで、大谷選手は「同じように構えて同じ位置に立つということがいちばん大事で、球場によってバッターボックスのラインの太さが違うのでずれることがないようにしている」とねらいを明かしました。

打撃コーチによりますと、このルーティーンは今月に入って立ち位置に迷っていた大谷選手の発案だということで、取り入れた今月14日以降は打率が4割を超えているほか、ボール球に手が出てしまう割合も大きく下がっています。

大谷選手は「どの打席でも同じようにボールを見るためにはスイングする前の段階がいちばん大事だ。調子が悪いときというのは構えがしっくり来ていない」とルーティーンが好調の一因になっていると話しました。

そして、離脱したベッツ選手に代わって1番での出場が続いていることについては「そこまで意識していない。いちばん変わるのは1打席目で、そこさえリズムよく入れれば自分の仕事になる」と話し「けが人が多くなる時期ではあるが、シーズン中に必ず戻ってくると思うのでそれまでみんなでカバーしていきたい」と前向きに話していました。