ロシアが東部前線で前進 ウクライナは厳しい戦闘続くか

ウクライナでは19日も各地でロシア側による攻撃があり、住民に死傷者が出ています。東部の前線ではロシア軍が前進し、ウクライナ軍の主要な補給路が危険にさらされつつあるとする分析結果もあり、ウクライナにとって厳しい戦闘が続いているものとみられます。

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナでは19日も各地でロシア側による攻撃があり、地元の州知事らによりますと東部ハルキウ州と南部ヘルソン州であわせて住民2人が死亡、4人がけがをしました。

東部の前線を中心にウクライナ軍とロシア軍の激しい攻防が続く中、イギリス国防省は18日、ロシア軍が東部ドネツク州のアウディーイウカから北に20キロほどの集落を掌握したとみられるという分析結果を明らかにしました。

この地域ではことし2月にロシア軍が東部の拠点、アウディーイウカを掌握して以降激しい戦闘が続き、ロシア軍が攻勢をかけて徐々に前進しているとしています。

その上で、新たな集落を掌握することで、ウクライナ軍の東部への主要な補給路の1つが危険にさらされつつあると分析していて、ウクライナにとって厳しい戦闘が続いているものとみられます。