宝塚歌劇団 宙組の公演 20日から約9か月ぶりに再開

宝塚歌劇団に所属していた25歳の劇団員が死亡して以降、中止となっていた宙組の公演が20日からおよそ9か月ぶりに再開されます。歌劇団側はことし3月、上級生などからのパワハラを認めて遺族に謝罪し再発防止に向けた取り組みを進めていて、今後の公演などにどう生かされるのかが注目されます。

宝塚歌劇団の宙組の公演は、去年9月に所属していた25歳の劇団員が死亡したあと、出演者の体調不良などを理由に中止となりました。

その後、歌劇団側はことし3月に遺族側と合意書を締結し、上級生などからのパワハラがあったことを認めたうえで遺族に謝罪したことを明らかにしました。

あわせて、稽古スケジュールの見直しや、伝統的に受け継がれてきたルールや指導方法のうち、時代に合わなくなったものの廃止などを盛り込んだ再発防止策を公表しています。

これまで宙組の公演は中止が続いていましたが、20日から兵庫県の本拠地「宝塚大劇場」で再開されます。

公演はおよそ9か月ぶりで、今回は準備期間や劇団員の負担などを考慮し、これまでの芝居とショーの2本立てではなく、ショーのみの開催になるということです。

一方、宙組ではことし3月から先月にかけて4人の劇団員が相次いで退団し、現在の所属は60人と、ほかの組と比べて10人ほど少なくなっています。

来月20日からは東京の劇場でもおよそ1か月の公演が予定されていて、再発防止の取り組みが今後の公演などにどう生かされるのかが注目されます。