20歳未満のスケートボード選手が飲酒 監督と選手を処分

先月、中国で行われたアーバンスポーツのパリオリンピック予選シリーズの第1戦に出場した20歳未満のスケートボードの選手4人が、現地で飲酒していたと競技団体が発表しました。競技団体は代表チームの監督を戒告、選手4人のうち3人を厳重注意などの処分にしました。

スケートボードの国内競技団体、ワールドスケートジャパンの発表によりますと、先月、中国の上海で行われたアーバンスポーツのパリオリンピック予選シリーズの第1戦に出場した20歳未満の男女それぞれ2人の選手が、大会終了後の19日に、現地で飲酒していたということです。

選手たちはスポンサーのスタッフから中国では18歳以上は飲酒ができると勧められたということです。

これについて競技団体は管理監督責任があるとして、日本代表の西川隆監督を戒告の処分としました。

また、選手たちも日本代表選手の規程に違反するとしたものの、食事が目的で、当初は飲酒する意図がなかったことや、誤って飲酒した選手もいたといった事情を考慮して
▽選手2人を口頭での厳重注意とし
▽もう1人は口頭での注意
さらに
▽残る1人は不問としたということです。

競技団体は選手の反省の程度や未成年であることなどを考慮して、選手の名前は公表しないとしていて「このような違反行為が生じたことを深くおわびします。大変遺憾であり、日本代表の誇りと責任を持った行動をするよう指導していきます」とコメントしています。

西川監督「もう1回、気を引き締めないと」

日本代表の西川隆監督は遠征先のハンガリーで報道陣の取材に応じ、選手たちが飲酒した翌日の先月20日に事態を把握しその後、全選手から聞き取りをするなどの調査を行ったということです。

西川監督は「今後、コンプライアンスの講習などをスタッフ・選手ともにやっていきたい。日本を背負っているという意識を持ってもらわないと、真面目にやっている選手や、ほかの競技の選手にも迷惑をかけてしまう。もう1回、気を引き締めないといけない」と話していました。