交流戦MVPに日本ハム 水谷瞬 前年まで1軍出場なしからの快挙

プロ野球、交流戦のMVP=最優秀選手に、交流戦歴代最高となる4割3分8厘の打率を記録した日本ハムの水谷瞬選手が初めて選ばれました。

プロ6年目の水谷選手は1メートル93センチ、体重99キロの恵まれた体格の右打ちの外野手です。2018年のドラフト会議でソフトバンクから5位で指名されましたが、5年間1軍出場がなく、現役ドラフトで今シーズン、ソフトバンクから日本ハムに加入しました。

4月は4試合でヒット2本にとどまりましたが、交流戦に入ってから18試合すべてに出場し、16試合でヒットを打つなど64打数で28本のヒット、ホームランも3本打って13打点を記録しました。交流戦の打率は4割3分8厘となり、2015年に当時西武の秋山翔吾選手がマークした4割3分2厘を上回り、交流戦歴代最高打率を記録しました。

日本ハムは現在、2位ロッテとゲーム差なしのパ・リーグ3位につけていて、首位のソフトバンクを9ゲーム差で追う中、21日に再開する同一リーグとの対戦でも水谷選手がバッティングの調子を維持してチームを勢いづけられるか注目されます。

また、優秀選手賞には、交流戦トップタイの14打点をマークしたソフトバンクの近藤健介選手が史上初めて2年連続で選出され、3試合に先発して3勝と好投を見せた阪神の才木浩人投手も選ばれました。

一方、球団創設から20年の節目の年に初優勝を果たした楽天からは最優秀選手、優秀選手ともに選出はなく、優勝球団から1人も選ばれなかったのは史上初となりました。

水谷「交流戦だけと言われないよう頑張る」

交流戦のMVPに選出された水谷選手は球団を通じて「最高の賞をいただけて光栄です。初めての交流戦でのプレーでしたが、意識せずに1打席、1打席を大切にできたことが形になる結果につながったと思います。活躍は交流戦だけと言われないように、リーグ戦再開からもチームに貢献できるように全力で頑張ります」とコメントしました。