新潟 上越市長 工場誘致「従業員の多くは高卒レベル」撤回謝罪

新潟県上越市の中川幹太市長が18日の市議会で、市内に工場がある化学メーカーの新工場の誘致に関する見解を問われたのに対し、「従業員の多くは工場勤務で高校卒業レベルであり、企業誘致で頭のいい人だけが来るわけではない」などと発言しましたが、その後、撤回して謝罪しました。

上越市や市議会によりますと、18日の市議会一般質問で市内に工場がある化学メーカーの新工場の誘致に関する見解を問われたのに対し、中川市長は「従業員3000人のうち研究開発職は270人で、あとは工場勤務だ。高校卒業レベルであり、企業誘致で頭のいい人だけが来るわけではない」などと発言しました。

発言の直後、議員からは問題視する声があがり、その後、中川市長は謝罪し、発言を撤回したということです。

一部の議員は市長の問責決議案を提出しましたが、賛成少数で否決されました。

19日の市議会で、中川市長は答弁の中で18日のみずからの発言について、「企業誘致と人材確保を同時に進めていかなくてはいけないことを訴えようと発言したところ、不適切な発言となったことを心からおわび申し上げます」と改めて謝罪しました。

本会議のあと中川市長は報道陣に対し、「地元で確保しなければいけない人材が確実にいて、その部分でいろいろ困っているところがあることを指摘したかった。高校生が卑下されるような印象を受けたということなので、言い方そのものが表現としておかしかったのではないかと思う」と述べました。

そして、今後、メーカーを訪問して謝罪する意向を示し、進退について問われると「任期満了まで頑張っていきたい」と述べました。